１３話 ページ15
貴方視点
『…あれ、もうこんな時間じゃん。真冬、帰らなくてもいいの？』
もうそろそろ雨も振りそうだ。
まふ「んー、そうですね。って、もうこんなに暗い！？」
スマホから目を外し、辺りを見渡す真冬。
集中しすぎでしょ。
『私も連れてってよ。真冬の家知っときたい。』
何かあった時のためにね。
まふ「玄関までですよ」
『はーい』
うーん、私の家とは別方向か。
「おいおい、やっと見つけたぜぇ？葉桜の娘」
あ、そこ曲がるんだ。
なんか聞こえたけど気の所為だろう。
「無視すんじゃねぇよ！！！葉桜！！！！」
…うるさ。
まふ「せ、先輩…？」
真冬との時間を邪魔しないでくれるかなぁ。
『なに。何か用？』
真冬の前で、こんなことしたくないんだけどね。
「テメェを殺しにきたんだよ。」
気持ち悪い笑みを浮かべる男。
『…真冬、どうしよっか！』
まふ「…えっ！？！？」
まさか自分で決めるとは思ってなかったんだろうね。
『穏便に済ますか、力でねじ伏せるか。どっちがいい？』
まふ「そ、そりゃ、穏便に…」
うん。だろうね。
『了解。ちょっと失礼するよ』
穏便に済ます＝逃げる
…まぁ、真冬が居ない時にまた来るだろうけど。
「おいテメェ逃げんのか！？」
掴みかかろうとする男。
『一時撤退ってやつだよ。じゃあねー』
私は真冬を抱えて屋根の上に跳んだ。
まふ「ちょぉっ！？？！先輩！？」
『なに？ほら、ちゃんと掴まってないと落ちるよ』
私の腕の中で控えめに暴れる真冬。
まふ「他に運び方あったでしょう！？」
『はは、これが一番安定するのー。王子様になった気分だよ』
お姫様抱っこって、楽だねぇ。
てか、真冬軽いな。
『よし、飛ぶよ。ちゃんと掴まっててね。』
屋根と屋根を飛び越えるだけなんだけどね。
まふ「〜〜っ！！！」
ぐえ。
首締まるってぇ…。
流石に苦しいわ…。
…でも、無理させたかな。
もう関わりたくないって、思ったかなぁ。
でもまぁ、こんな風に全力で信用してくれてるから、いいか。
あ、真冬の家どこだろう。
家わかんないと送れないじゃん。
『真冬、コンビニを右？左？』
まふ「へ、あ…右です」
了解。
『じゃあ、またね。真冬』
まふ「はい…先輩も気をつけて…。」
げっそりしてるなぁ。面白い。
『ふぁ…』
眠い…。
早く空き地に戻って、寝よう…。
ｻｧｧｧｧ…
『…んぁ、夢か…』
風に起こされるとか、初めてだよ。
「よく寝てたね。」
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まき(プロフ) - Miskさん» すみません！忘れていました😭教えてくださってありがとうございます！ (2022年11月8日 23時) (
レス) id: 5e22727ca0 (このIDを非表示/違反報告)
Misk(プロフ) - 突然失礼いたします。検索避けをかけていただくことってできませんでしょうか....? (2022年11月8日 10時) (レス) id: 414d51f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まき | 作成日時：2022年2月20日 21時
