27話 ここの酒はうまいな ページ27
船の修理はルッチたちに任せて街を探索していたが、もうすぐ夕暮れ時だ。
どっかの店にでも入るか。
『いや、まさかここで会うとは思わなかった。仕事は終わりか？パウリー、ルッチ、カク。ハットリは？』
ｶｸ「あぁ、お前さんは今朝の。名前を聞いてなかったな。何て言うんじゃ？」
『あぁ、悪い。紹介が遅れたな。俺の名前はAだ。改めてよろしくな。』
ｶｸ「(Aか。まだ確信はないが白ひげ海賊団の新メンバーでほぼ間違いないな。)ああ、よろしくな。ハットリはルッチの腕の中じゃ。」
警戒を強めたか。
ルッチのも狸寝入りだな。上手だな。
ﾊﾟｳ「Aってのか、いい名前じゃねぇーか！俺はパウリーだ!!あはははは!!」(酔)
『知ってるぞパウリー。それにしても大分出来上がってるな。』
ｶｸ「いつもの事じゃ。どうせ、もうすぐで寝る。」
ﾊﾟｳ「Zzzz」
ｶｸ「ほらな。後でわしが連れて帰るから気にしないでくれ。」
『そうか。ならいいな。マスター、ウォッカはあるか？』
ﾏｽﾀｰ「へへっ、ありますけど、飲める年で？」
『これでも20だ。問題ない。ウォッカを一杯。あとはマスターのチョイスで頼む。』
ﾏｽﾀｰ「へへっ、わかりました。ウォッカです。」
『ありがとな。』
ｶｸ「強いのか？」
『兄貴たちに比べれば全然。あ、でも弱い奴もいたな。』
ｶｸ「ほぅ、兄弟があるのか。何人いるんじゃ？」
口を滑らせようって魂胆だな。悪いがそう口は軽くないぜ。
『さぁ、数えたことないからな。沢山だよ。』
『船は直りそうか？』
ｶｸ「直せそうじゃがあと二、三日はかかりそうじゃな。」
『そうか。なら、泊まる場所を決めないとな。』
ｶｸ「まだ決めてなかったのか？今からだと大分難しいぞ。」
『そうか。なら野宿でもするか。』
ｶｸ「それは危ないじゃろ。ルッチの家なら大きいからそこで泊めてもらったらどうじゃ？おい、ルッチ起きろ。」
ﾙｯﾁ「…………？」
ｶｸ「Aが、泊まる場所がないんじゃと、おまえの家は広かったじゃろ。泊めてやったらどうじゃ。」
ﾏｽﾀｰ「へい、おすすめの酒だ。あんた飲むの早いな。」
『ありがとう、よく言われる。』
ﾙｯﾁ「!!…………」ｺｸﾝ)
名前に気が向いたか。なんか聞かれそうで面倒だな。まぁ、こいつの声が聞けるチャンスかもな。
『本当か？悪いな。』
ｶｸ「二、三日誰かと生活もいいじゃろ。」
ﾙｯﾁ「…」ｺｸﾝ
『なら、よろしく頼む。』
スリルのある夜になりそうだな
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作者名：Re：17 | 作成日時：2018年6月23日 22時
