さて今日も今日とて海賊狩り (ページ20)

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20話初めましてだな、死の外科医ページ20

とりあえず島に降りて、今後必要なものを揃えることにした俺は、それなりに栄えている街に行った。

『他に必要なものは、暇潰しに本でも買うか。』

あらかた必要なものを買った俺は、古本屋へと向かった。

海に近い場所にあった古本屋に入ったとき、ひとりの青年に目が止まった。

？「……………」

黙々と何かの本を読んでいる青年は、今世の中を震えたたせている最悪の世代のひとり、
ハートの海賊団の船長、死の外科医こと、トラファルガー・ローだった。

本に熱中してるようで、こちらの目線には気づいていないようだ。

『ふーん。普通にしていれば、ただの青年と大差ないな。まぁ大太刀が目立つけどな。』ﾎﾞｿｯ

ﾛｰ「………………」

あ、目があった。

どうやら独り言が耳に入ったらしい。
少し怪訝そうな顔だ。

ｽｯ

『なんだ、買わないのか？あんなに見てたのに。』

ﾛｰ「あぁ、タイトルは覚えたからな。」

『ふーん。』

変わってるな。

ﾛｰ「お前は誰だ？いつからいた。」

疑われてる？まぁ、見てたのを知られたら誰でもそうなるか。

『おれは、ジクサス・D・A。あんたはトラファルガー・ローだろ？普通に溶け込んでいて驚いた。』

ﾛｰ「……ジクサス・D・Aか。お前が白ひげの新しい仲間か。ずいぶん若いんだな。」ﾆﾔ)

特徴的な挑発するような笑いかただな。
何かあったんだろうが、深そうだな。

『これでも19なんだがな。』

ﾛｰ「ほー、大分幼い顔だな。」

『お前もな。』

ﾛｰ「っ！？」

『どんなに深く帽子を被ろうと、目に隈があろうと、悪いが俺にはあんたも幼く見える。』

ﾛｰ「……ほー。変わってるな。」

『よく言われる。あんた、仲間は？』

ﾛｰ「いまは、自由行動だ。お前、白ひげのところやめて俺のとこにこい。」

『答えは却下だ、トラファルガー。あそこが俺の帰る場所なんでな。でも、あんたといるのは楽しいしこのまま別れるってのも惜しいな。あんたの仲間にはなれねぇが、たまに遊びに行く。それでどうだ？』

ﾛｰ「ククク。いいぜ、お前は飽きないからな。そういやぁ、お前の方こそ仲間はどうした？」

『いまは、ひとり旅だ。今日からな。三ヶ月に一度は帰らねぇとだけどな。』

ﾛｰ「ククク、なるほどな。なら、今から俺の船に来るか？」

『楽しそうだな。行こう。』

秋島には、面白い巡り合わせがあるもんだな。

赤髪の次は死の外科医か。

楽しませてもらおうか。