18話 今日は満月か ページ18
赤髪のシャンクスとあって事情を聴いたあと、
まぁ、恒例らしい宴が始まった。
皆、敵味方関係なく楽しそうに酒を飲んでいる。
なんだかんだ仲が良いんだな。
一人で適当に飲んでたら、ベン・ベックマンが、さっきの赤髪のシャンクスの言動を謝りに来た。
別に俺は家族が傷ついてないなら構わなかったからそう伝えておいた。
意外と律儀だな。いや、船長があんなだから船員がそうなるのか。いろいろ大変そうだな。ベン・ベックマン。
『ああ、そういえば、今日は満月か。』
ふと空を見上げれば、綺麗な星々と満月があった。
満月の夜は良い思い出がある。
ケイや、動物たちと一緒に森の奥で祭りにみたいに盛り上がった。
狼のｸﾅｲは遠吠えをして、３匹の小兎は楽しそうに跳ねてた。
満月は好きだ。皆の顔がいつもよりはっきり見えて、楽しめるから。
ﾋﾟｸｯ
どっかから、火薬の臭いがする。
『あーあ、楽しい時間が台無しだ。』
親父たちに伝えて、さっさと潰しに行こう。
夜はまだまだこれからなんだから。
『親父。どうやら近くに楽しい宴をぶち壊す不届きものがいるみたいだ。ちょっくら挨拶に行ってくる。』
白「良いぜぇ、行ってこい!!好きなだけな。」
『んじゃ、行ってきまーす。』
さぁ、覚悟しな？俺は今大分怒ってる。
満月の日にしかも宴の日に迷惑かけんじゃねぇよ。
『よう、迷惑な海賊さん。眠りの時間だぜ
“【gravity press(重力圧縮)】”』
「ぐはっ、あ、あ”あ”あ”あ”」
ﾎﾞｷｯ ﾊﾞｷｯ
ｸﾞｼｬ
『うわー。海、飲み込んでくれ。』
「〈うへぇ〜〜。しょうがないなぁ！〉」
ザッパーン
不届きものは綺麗さっぱり海の中。
おれは、“海の上を歩ける”から、普通に海の上にたっている。
『帰ろ。』
『ただいま。』
ｼｬﾝ「お前、すごいな！俺の仲間にならねぇか？」
『却下。俺の帰る場所はここだ。』
ここが俺の帰る場所だ。
ここが俺の家族がいるところだ。
守るべきものだ。
ｼｬﾝ「え〜！マジかぁ。じゃあ、たまに遊びにくんな！」
『勝手にしろ。』
お前が悪い奴じゃないのはわかったからな。
これからも敵対しないことを願ってる。
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作者名：Re：17 | 作成日時：2018年6月23日 22時
