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｢ここが…ハイカラスクエア…｣
電車から降り、駅の外に出て呟く
あいつらもここに…
｢よー！シューター！よく来たな！｣
大きな声が街によく響く
俺は思わず空いている手で片耳を塞ぐ
｢…声がでかい｣
｢たはー、わりいわりい｣
デュアルは悪びれる様子もなく、笑って緑色の頭をかいている
｢マカは？｣
｢え？あれっ、マカ！？どこだー？！｣
「おい…」
「デュっ…デュアルくんっ…待って…」
デュアルの来た方向と、同じ方向から声が聞こえる
｢はぁ…はぁ…やっと、追いついた…｣
「マカ！本当にごめん！シューターが見えたら嬉しくなっちゃって…」
「う、うん。私も同じだからわかるけど…お、置いてかれて焦っちゃった…」
群青色のゲソを揺らして、息を整えるマカ
「マカ、こういう時はしっかり怒れ」
「そ、そうだよね。デュ、デュアルくんっ、ダメだよ！」
「はい！もうしません！」
「……」
俺はなんの茶番を見せられているのだろう
マカの怒っている様子は全く怒っているようには見えない
性格上、人に怒るのが難しいのだろう。とは思うが、デュアルのせいでコントにしか見えない
｢それは怒ってるって言えない。まあ、とりあえず。2人とも来てくれてありがとう｣
俺は素直に2人が来てくれたことを喜ぶ
「あったりまえだろー？どれだけこの日を待ち望んでたか！」
｢うんっ。せっかくシューターくんが帰ってきてくれたんだから｣
「そうか…ありがとう」
2人は幼少期に一緒に遊んだっきり、俺が親と海外に住み始めてから今まで会ったことも話したこともなかったが、ずっと俺のことを覚えていてくれて、帰国を待ってくれていた
そんな友人を持って、俺は本当に幸せ者だと思う
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作者名：ﾎﾉﾉさん | 作成日時：2024年3月28日 6時
