最強の白いガールと初心者ボーイ [イカップル] (ページ19)

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デュアルがここまで誰かを褒めちぎるのは珍しい。よっぽどすごい人でよっぽど惚れ込んでいるのだろう
運命の人とか言うから、何事かと思ったが、きっと上手い人に出会ったという報告がしたかったのか

そして、デュアルは続ける

「で、運命の人だって思ったから、もう告ってきた！」
「はっ！？」
「えっ、本当に？」
「もちろんだ！でも、さすがに無理だと思ってたから、フレンドからでも！って言ったらフレンドになってくれた！」
「はぁ？！」
「そうなんだぁ、良かったね！」
「おう！」

デュアルはニコニコして、マカに返事をする
俺はデュアルの行動力に唖然としていた
おかしいだろ。いつまでもこいつが本当に分からない
多分ハイドラントさんとやらも、こいつの気迫に押されてフレンドになってる気がする
そんな事を考えていると、デュアルがさらに続ける

「それと、おれ持ちブキ、デュアルスイーパーに変えることにした！」
「はぁ？！」
「そうなの？どうして？」

マカは不思議そうな顔をして、デュアルに理由を聞く
それもそうだ。今までずっとヒッセンやボールドマーカーなどの短射程のものを使っていたやつが急に中長射程のデュアルスイーパーを使うと言い出したんだ。不思議に思わない方がおかしい

「おれ、ハイドラさんに憧れてるんだよ。だから、射程の長いブキを使えばハイドラさんに少しでも近づけるだろ！」
「あぁ…いや、デュアルスイーパーとハイドラントだとまだ射程足りてないだろ…」
「おれが使えるブキで1番長かったのがこれなんだよ！」

デュアルの言い分に、俺はため息しか出なかった
だが、デュアルはいつもとは違い、真剣な面持ちで話を続ける

「おれは、ハイドラさんみたいに戦いたい。後ろから味方を助けたり、サポートできるようになりたいんだよ」
「だってさ、ハイドラさんすげぇかっこよかったし、１回味方になった時、すごく戦いやすかったんだ。びっくりした！サポートだけであんなに変わるんだなって思ったんだよ！」

デュアルは目を輝かせながら、熱く語り続ける

「で、だからおれは、ハイドラさんみたいになりたいから、デュアルスイーパーにしたんだ！いつか2人にも変わったおれを見せつけてやるからな！」
「あ、ああ……あまりお前に向いてない気もするけど…まぁ、頑張れよ」
「うん。楽しみにしてるね」

俺は苦笑いしながらデュアルに答えた

「おう！楽しみにしとけ！」

そんな話をしているうちに昼休みも終わりに近づき、俺たちは席に戻る