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それを見て俺もシューターを構えるが、明らかに出遅れていた
「遅いです」
敵のインクの弾が自分に当たる
デスする直前にテスラさんがシューターを止めて、俺に話しかける
「敵がいると思ったらまずブキを構えてください。見えてから構えては遅いです。シューターさんが接敵が苦手なのも、そのせいですね」
「はい…わかりました」
「まずはインクに潜って回復してください。今のルールはガチマッチなので、時間はたっぷりあります。少し散策をしましょうか」
「わかりました」
そして、俺たちはマップを端から端まで歩いてみる
その後の試合は、マップを変えつつ散策しつつ、とにかく戦術や動き方を叩き込まれた
「マップの把握の次は敵の把握です。どの方向から敵が来ているのか、どんなブキを持っているか、それを知ることは重要です」
「はい」
￣￣
「自陣の塗りが終わったら、まずは敵と味方の位置と数を確認します。マップ上部に今の状況が表示されてます」
￣￣
「まだ遅いです。見える前にまず構える。聞こえた情報や、本番では敵味方の状況を整理してどこに敵がいるのかを把握します」
￣￣
「ボムはインク管理が大切です。無理して使うと必要な時にインクがなくなってしまいます」
―――――――⋯⋯⋯
そうして所々でアドバイスや指摘を受けながら、連続で模擬戦を行い、休憩を挟むことにした
「お疲れ様です、シューターさん。だいぶ動きが良くなってきましたね」
「ありがとうございます」
「ですが、まだ不慣れな部分は多いので、もう少し頑張りましょう」
「はい！」
そして、プラベを少し続けてから、俺たちはロビーに戻る
ロビーに戻ってすぐにテスラさんが口を開く
「今日の特訓はこれで終了ですが……どうでしたか？」
俺はテスラさんの戦い方や考え方を聞いて、素直に思ったことを口にする
「……とても勉強になりました。今まで分からないままなんとなくやっていましたけど…色々考えているんですね」
「そうですね。人によって戦い方や戦術、動きは違うので、たくさんバトルして自分なりのやり方を見つけてください」
「はい」
テスラさんは嬉しそうに微笑む
「戦い方や考え方は人それぞれですが、基本的な所では味方の位置を把握したり、敵の数を把握すること。これはどのブキでも同じです」
「特に敵の数、位置、ブキは常に考えなければいけません。今向かって来ているのは何か、今居ないのは何か。それによって攻め方や今する行動も考えられます」
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作者名：ﾎﾉﾉさん | 作成日時：2024年3月28日 6時
