【約束のネバーランド】恋色の宙【短編集】

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｢レイ、ノーマン用事って…？私聞いてない｣

｢あぁ。あれ嘘。｣
…やっぱり。

｢Aが悪いんだよ？ちゃんと約束(･･)守らないから。｣

｢…ごめんなさい。｣

約束。

元々ノーマンとレイとは幼馴染で小さい頃からずっと一緒だった。
最初は私もノーマンとレイと一緒にいるのが楽しかった。

毎日一緒に学校から帰ったし、一緒にお風呂だって入ったりした。


でもある時から二人が私を見る目が変わった。
周りの人は気づかないと思う。
でも何年も一緒に居るんだからそれくらい私はすぐに気づく。

それから二人は私に”約束”を作った。



･夏は6時まで、冬は5時までに家に帰ること。

･朝と帰りは絶対に一緒に登下校すること。

･ノーマンとレイ以外の人と一緒に帰ったり遊びに行ったりしないこと。



その他にもいっぱい。

最初は軽いものだったけど、どんどん約束が増えるにつれて約束は厳しいものになっていった。


どんどん自分の生活に支障をきたしているのも身に染みてわかる。

｢A、今日の夜ご飯何がいい？｣

｢Aの大好きなオムライスは？｣

｢いいな、そうしよ｣


空きのない両手は絶対に離さない、と私に語りかけてくるように見えた。

どこまでも【ルーカス】＊→←離さない【ノーマン/レイ】

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