あの日のこと 3 ページ17
喫茶店を出て2人と別れてさっき男に会った公園の辺りまで行く。
周りを見渡すとすぐにその男を見つける事が出来た。
男に近づき声をかける。
『この謎って貴方が考えたんですか?』
「ん?あぁ、さっきの……そうですよ」
『凄いですね。私全然分からなくて……。答えを教えて貰うこととかって出来ないですか?』
「ん〜それは出来ないな。自分で答えを導き出してもらわないと」
『そうですよね〜』
そう言いわざとらしく肩を落とした。
『……ちなみに黒いゆりの花言葉知ってます?』
そう言うと一瞬男の顔から笑顔が消えたがまたすぐにへらへらとした笑みを浮かべる。
「さぁ、私はそういう事には疎くて……」
『………呪い、ですよ』
「呪い!?それはそれは全く知りませんでしたよ」
『……なのであまり人に渡さない方がいいですよ。あっ、さっきの2人と弥生デパートで合流する予定なので私はこれで…』
そう言い立ち去ろうとした。
「…………さすが警察官は違いますね。それとも君が優秀なだけなのか……どうせ謎だって解けてるんでしょう?」
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作者名:エスポワール | 作成日時:2023年5月30日 21時