検索窓
今日:6 hit、昨日:16 hit、合計:6,496 hit

あの日のこと 1 ページ15

白鳥が話をしている時、凛はあの日の事を思い出していた。


___1年前、7月7日

警察学校時代の同期の命日だったこの日、同じく警察学校時代の同期の白鳥麗華と風早涼真と共に朝からお墓参りに来ていた。

「……いよいよ3人だけになっちゃったね」

『……そうだね』

最初は6人で来ていたお墓参りも年々来れる人が1人また1人と減っていきついに3人になってしまった。

「また来年も3人で来ようね。」

『うん』

「ああ」

「約束、だからね…」

しんみりした空気になっていると黒いゆりの花を配っている男が居るのを見つけた。その男は帽子を深く被りマスクを付けている。いかにも怪しい人物で誰も花を受け取ろうとはしなかった。

3人で顔を見合わせその男に近づく。

『綺麗なお花ですね』

「そうでしょう?庭で育ててるんですけど綺麗に咲いたから皆さんにも是非と思ったんですが怪しいカッコをしてるからかなかなか受け取って貰えないんですよね。1本どうです?」

怪しいという自覚はあったのか……

「……では1本だけ」

『この茎に着いているのは?』

花の茎の部分には何やらリボンらしきものが付いていて文字が書いてある。

「ちょっとした謎解きですよ。私は謎解きも大好きでして」

『……そうなんですね』

「…じゃ、僕達はこの辺で……花ありがとうございます」

そう言いその場から離れ昼食をとるため近くにある喫茶店に入った。


「で、これどう思う?」

注文を済ませ頼んだものが到着し、店員が見えなくなったのを確認すると風早が口を開いた。

『……とりあえずそのリボン広げて見ない?』

風早が文字の書いてあるリボンを花から外し広げる。

リボンは思ったよりも長くて色々な字が書いてある。


1かな3くこじ4しやも7よろ3い9わでうまぱ2えあ5りと

3人は文字を見つめこれがなんの意味なのか考える。



『あっ!これって"スキュタレー暗号"になってるんじゃない?』

「あぁ〜!なるほど、確かにそうかも」

「でも今棒状のものなんてボールペンぐらいしか持ってないぞ。ボールペンじゃ細すぎるだろうし……」

『大丈夫、棒が無くても何個か飛ばしで読めるようになってると思うから』

「そっか、じゃあまず1個飛ばしで……」

手分けして手帳に書き出していく。

「……13じやよいでぱあと」

あの日のこと 2→←再び現れたあいつ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エスポワール | 作成日時:2023年5月30日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。