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「見てこれ、Aに似てる」
亜嵐とはすぐに打ち解けて、デートの回数を重ねるごとに相手を深く知っていった
もうこれ以上知ることなんてないんじゃないか、
そうまで思った今日のデートで亜嵐がコップに描かれた猫を指して言った
『いや似てないやん、これはやっ、……』
「はや？」
『これ、早く買おう』
「買うのっ！？」
危ない、隼に似てるとか言いかけた
最近忘れてきたと思ったらたまにぽろっと出る
『気に入った、お揃いで買お』
私が言うと、満面の笑みを浮かべた亜嵐に心が痛んだ
ふと携帯がなって見ると知らない番号
いや、きっと知らない番号なんじゃなくて私が消した隼や玲於の連絡先なんだろう
幸い亜嵐は気づかなかったようで、そのままカバンの中に携帯を突っ込んだ
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作者名：シュガーソルトってい。 | 作成日時：2019年2月27日 21時
