仮面操り師

Ｎｏ．5 ページ6

敦side

『武装探偵社』聞き覚えがあった

曰く軍や警察に頼れないような危険な依頼を
専門にする探偵集団...

昼の世界と夜の世界その間を取り仕切る
薄暮の武装集団

なんでも『武装探偵社』の社員は多くが異能の力を持つ『能力者』と聞くが…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太宰side


先刻からAちゃんの様子がおかしい...
どこか下の一点を静かに見つめている
自分を落ち着かせるように...
どうしたのだろう...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Noside


太宰:あ、あの鴨居頑丈そうだね...
例えるなら人間1人の体重に耐えられそうな位


国木田:立ち寄った茶屋で首吊りの算段をするな


太宰:違うよ首吊り健康法だよ 知らない？


国木田:何、あれ健康にいいのか？


敦:そ、それで
探偵社の三人の今日の仕事は

国木田:虎探しだ


敦:虎探し？


太宰:近頃街を荒らしている「人食い虎」だよ
倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったり
好き放題さ
最近この近くで目撃されたらしいのだけど…


ガタッ

敦:ぼ ぼぼ 僕はこれで失礼します


国木田:待て


敦:む 無理だ！奴、奴に人が適うわけない！


国木田:貴様「人食い虎」をしっているのか？


敦:あいつは僕を狙っている！
殺されかけたんだ！
この辺に出たなら早く逃げないと

ぱっ

ガッ


ビタンッ


A:(*ﾟﾛﾟ)ﾊｯ!
い、痛そう...


国木田:云っただろう 武装探偵社は荒事専門だと
茶漬け代は腕一本か若しくは凡て話すか
だな


敦:...っ


太宰:まあまあ国木田君
君がやると情報収集が尋問になる
社長にいつも云われてるじゃないか

それで？


敦:うちの孤児院はあの虎にぶっ壊されたんです
畑も荒らされ倉も吹き飛ばされて
死人こそ出なかったけど
貧乏孤児院がそれで立ち行かなくなって
口減らしにおいだされた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お前が...

お前の所為だこの穀潰し

何故です 僕は何も...

この院に穀潰しは要らぬ

否天下のどこにもお前の居場所はありやせん

このよの邪魔だ

皆の邪魔ゆえ疾くに消えよ
この世から消え失せるがいい

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Ｎｏ．6→←Ｎｏ．4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す