時透さんが辛辣すぎる話

屋敷 ページ3

私は時透さんの屋敷の一部屋を借りて寝ています。
他の隊員と比べて少し狭いです。不思議に思って時透さんに聞いてみると、

「君は弱いんだからそんな弱い隊員に上等な部屋はやれない。文句いってる暇あったらさっさと今日の支度したら？」

はい理不尽。

ちなみに私は時透さんの唯一の継子。何故一人しか継子がいないかというと、なんかまだ継子を増やすのは迷っているらしいんです。

「今Aを育てて強くなったら継子を増やす。」

そうなんですか。


「これでAを良い隊員に出来なかったら継子を取るのはやめる。育てる才能がなかったってことで。」

へぇー。

「ちなみに今のところ継子を増やす予定はないよ。」

最後の一言は要らなかった。


そしてまた辛い一日の幕開けです。
私は朝いつも時透さんに起こしてもらいます。
時透さんはいつも片手に鍋を持ち、

ﾄﾞｺﾞｫｯ

私の頭を鍋で思いっきり殴ります。
初日でこれをやられたものですからさすがに帰ろうかと思いました。
まあ朝起きれない私が悪いんですけどね。
そんなことがありながらも、

「と、時透さん、おはようございます、、、。」

グラグラする頭を抑えながら時透さんに挨拶をする。

「まだ眠たそうだね、もう一発やろうか？」
「いやこれは時透さんが殴るからクラクラして、、、。」


ﾄﾞｺﾞｫｯ

もう一発殴られた。許せん。

朝起きたら朝ごはんを自分で作ります。時透さんによると、

「君は他の隊員とは違ってもっと努力しなきゃ行けない。」

「つまり弱者が甘えんなってこと。」

「自覚持って。」

と、冷たく言われました。

はいすいませんでした。理解が足りていませんでした。継子としての。

という訳で朝ごはん。今日は卵かけご飯と味噌汁です。味が濃かったり薄かったり味は様々です。
かれこれこの献立が三ヶ月くらい続いています。
私はこれがお気に入りです

ですがこれを見た時透さんが、

「もっと栄養のあるおいしいご飯作れないの？」


「あぁそうなバカなのか。」

ボソッと呟いていたのを聴き逃しませんでしたよ私は。

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