赤葦君今日のおにぎりの中身はなんですか？ (ページ3)

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今日の赤葦君もおにぎりを食べていた

『今日はなんですかー？』

「今日はツナマヨ」

『ツナマヨ私も好き！』

そう言うと赤葦君は私の机と自分の机をくっつけた
そして、ずいっと私の口元におにぎりを持ってきた

『へ？』

「八神も食べる？」

俺の食べかけだけどとニヤニヤしていた

『なっ！え、遠慮しますっ！』

クスリと笑って残念と一言

赤葦君もしかしてタラシ？！
タラシなのか？！

「八神にしかしないよ」

顔にでも出ていたのだろうか
残り少ないおにぎりを食べながらそう言う

あー、あれか友達としてしか見れないから
出来る的な

少女漫画のヒロインになりたいと何度思ったことか

『そりぁ、どうもー』

嫌味たらしく言ったら

「バカには通じないんだね」
って

『赤葦君なんか私の扱い雑になってきてない？』

「気のせいだよ」

そう言って最後の一口を口に運んだ

『あ、そうだ』

「？」

『昨日1個じゃ足りないって言ってたから作ってきたんだ』

そう言って綺麗に三角に握られたおにぎりを赤葦君に渡す

「わざわざ作ってくれたんだ」

『今日は私お弁当だからついでにと思って』

本当は赤葦君にあげるおにぎりを作るのがメインだったんだけど素直じゃない私はついでと言ってしまう

でも、赤葦君にはバレてしまう

なんで分かっちゃうんだろ

もしかして私のことが？なんてなんだか悲しくなって考えるのをやめた

「ありがとう、たべてもいい？」

『うん、何が入ってるかはお楽しみ』

そう言うと綺麗にラップを外しおにぎりを口へ運ぶ

「おかか？」

『正解～聞いてた中じゃおかか食べてるの見たことなかったからもしかして苦手だった？』

そう聞くと

「まさか、おにぎりなら何でも好きだよ」

って

その後も美味しそうに口へ運ぶ赤葦君をみて
私も嬉しかった

また、食べてくれるかな

授業中じゃなくて二人で出かけた時...とか

なんて、一人考えていた

赤葦君は心を開いてくれたのかいつの間にか呼び捨てになっていた

大きな進歩だよね
すっごい嬉しい