4話 ページ6
及川side
「A、ちゃんといる？」
「私Aさん。今貴方の後ろにいるの」
「はいはい」
適当に受け流しながらもAの事を心配してる俺ってちょー優しいよね
そう思いながら歩いていたけど1つ疑問に思ったことがあった
「てか荷物は？」
「持ってるよ」
「え、」
「私が持つと全部透明になるんだよね」
「メリットなのかデメリットと出るのか...」
すると 突然「あっ！」と声を上げるA
「なに？」
「親になんて言おう...」
忘れてた...親にも言うのか
「これが治るまで及川ん家泊めて！」
そう来ると思った
俺は仕方ないなーと、頷く
まぁ、そう言いながらも嬉しいんだけどさ
楽しく話していると目の前にはもう学校
担任の先生にはAは休みだと伝えた
その後はAを気にかけながらも普段通り過ごした
帰りのHRが終わると人気のない所へ急ぐ
「ちょっとA！授業中ちょっかい出さないでよ？！ 俺一人で笑って周りから白い目で見られたんだからね？！」
そう、こいつときたら授業中に後から擽ってきたのだ
擽りの効く俺にとってはもう最悪だ
「及川やめてよね。笑いこらえるの大変だったんだから」
「お前のせいだよ！」
今日はこいつのせいで恥をかいた
ったく、こっちは手助けしてあげてるのにさ！
悩んでいる俺をそっち向けに「何不細工な顔してんの」と声をかけてくるA
もう一度言う全部お前のせいだよ！
足取りが重い
俺は部活をする前から疲れた顔で体育館へ向かった
「ほら！走って体育館へGO！」
「やかましいわ！」
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作者名：su | 作成日時：2018年6月13日 21時
