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12話 ページ14

及川side


「及川...好きだよ。」



誰もいない路地にAの声が谺響す



「...へっ?!」


俺の事がすき??



「ずっと言えなかった。
この関係壊れるのが怖くて。 それに、及川顔がいいからモテるし」
「顔だけかよ」

「...でも、いざって時にほんと、誰よりも心配してくれたり、喜んでくれたりそういう所、、すき」
「なっ..?!」

「残念なやつだけど」
「おいこら」

「でも、すきなの。で、、もっ、断られて今みたいな関係に戻れなくなるって、考えたらこわくてっ、、言い出せなかった」


泣きながら話すAの頬を撫でる


「俺も、この関係壊れるの嫌で言えなかった。」


Aが上を向いたのが分かった


「幼馴染っていう壁が邪魔して、それと自分から逃げてた。気づいちゃいけないと思った。
ほんと、ごめん。俺、カッコ悪くて」


ははっ と眉を下げながら笑う


「カッコ悪くなんてないよ。クサいこと言うけど
及川は私にとってヒーローだよ。ちょっと残念だけど」
「褒めるのか貶すのかどっちかにしてくれる??」



「...素直になれないのっ」


あー、きっと今こいつ、顔赤いんだろうな
なんて想像する


顔、みたいな



愛する人からのキス、、か、、


これ、俺がしてもいいんだよ、、ね?






俺はAの頬を両手で優しく包み込んだ



「ねぇ、元に戻りたくない?」
「?!...っ、もど、り、たい...」









「キス、してもいい?」

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作者名:su | 作成日時:2018年6月13日 21時

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