晴れのち笑顔 (ページ4)

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この箱が何か、まぁ特級呪物ですとしか言いようがない。

けど「は？」と言われて終わりだろう。目当てのものは手に入ったわけで、適当にはぐらかすこととする。

「一言で言えば危ない物だけど、まぁ君らが気にすら事じゃないよ。」

「けどそれ、うちの学校の物なんですよね。勝手に持ち帰っていいんですか。」

「…なるほど、一理ある。」

あまり深く聞かれるのは困る。かといってこのメガネノッポは私のことを疑っているため変なことを言えば墓穴を掘ってしまう。

ここに長居するとほかの呪いがこの呪物目当てに集まってきてしまうし…

手っ取り早くこの場を切り抜けること。それだけに意識を集中させていると、ずっと黙っていた地味めの…アホ毛の子がメガネくんに声を掛けた。

「ツッキー、これ…この箱にはあまり関わらない方が良いと思う。」

「…なに、そんなヤバいワケ？」

「えっと…多分、確証は無いんだけど…」

「そこの子の言う通りだよ。」

「！？いつのまに…！？」

「おおおおちつけ！！」

「お、そこの2人いい反応してくれるね～。」

「はぁ…他校の子困らせないでくださいよ…五条先生。」

悪気なさそうに謝る先生は、何事もなく呪物は？と聞いてくる。

手に持ったものを見せるといい塩梅だね、と口角を上げた。先生と合流したなら話は早い。

早く伏黒くんのところ行こう、と声をかけるとゆるい返事をして私をエスコートするように肩に手を回される。

エスコートはいいけど、身長差を考えてほしい。虚しくなる。

「あ、あの！」

「…？」

「もし、おれがそれ持って帰ってたら…どうなるんですか？」

「死ぬよ、これは“そう言う物”だからね。」

あっ、固まっちゃった。

((んも～、もっとオブラートに包んであげなよ。))
((どうせ先生も同じように言うくせに。))
((たはは、バレた？))