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「恥ずかしがりか?そう照れなくてもいいだろ」
「……でも、ミヒャエル」
「ん?どうした」
「い、いや、やっぱり何でもない」

______他の女の子にも、同じこと言ってるんでしょ?

そう言いかけたのを、胸の内にしまい込む。余計なことは言わない。言ってはならないと分かっているのに、私は口を滑らせることが多かった。たった一言で、私の幸せは跡形もなく崩れ落ちてゆく。そのことは身をもって知っている。

彼氏と別れた理由も、多分、私が重かったからだ。けれど、あれは向こうにも非があると思う。普通、バイト仲間での飲み会があるからって、彼女に連絡もなしで女の子もいる席に着くのはどうなのだろうか。
なんて、今更不満を思い返しても意味はないのだから考えるだけ無駄なことであるが、まだ私は完全に執心を捨て切れていないらしい。

「俺を前にして他に考えごとか?」
「あ、ごめん、そうじゃないんだけど」
「誰のことを考えてた?男か?」

察しの良いミヒャエルに、鋭い声で咎められた。
いくら愛し合っている恋人同士ではないからと言って、一緒にいる時に他の人のことを考えているというのは、私も良い気はしないので内心申し訳なく思いつつ、ミヒャエルの胸に擦り寄った。

「違うよ、ちょっとぼうっとしてただけ」
「お前は本当に猫みたいなやつだな」
「そんな猫を引っ捕まえてきたのはあなたでしょ?」
「言うようになったな、クソ猫」

言葉の悪さは相も変わらずであるが、その口元には機嫌の良さそうな笑みが浮かんでいた。
そのまま引き寄せられるように唇を重ねて、ベッドに沈み込んでゆく。

デートは少しだけ楽しみだ。どこに連れて行ってあげようかな、なんて考えつつ、私はミヒャエルに身を委ねた。



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設定タグ:ブルーロック , ミヒャエル・カイザー   
作品ジャンル:アニメ
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玉子ぷりん - 見てて「こういうのもいいな」と新しい扉がひらいた気がします!(?)完結おつかれさまです!これからもおうえんしてます! (2023年4月3日 22時) (レス) @page23 id: 07e67c9327 (このIDを非表示/違反報告)
黄泉(プロフ) - ひてゃんさん» はじめまして、コメントありがとうございます!また、このお話を最後までお読みくださりありがとうございました!ひてゃんさんに、そのように言って頂けてとても嬉しいです🍀またご縁がありましたら、その時はよろしくお願いします🙇‍♂️ (2023年3月5日 0時) (レス) id: ead223a600 (このIDを非表示/違反報告)
ひてゃん(プロフ) - とてもおもしろかったです!!完結お疲れ様でした👏🏻❤️‍🔥 (2023年3月4日 12時) (レス) @page23 id: beb1a37d1b (このIDを非表示/違反報告)
黄泉(プロフ) - 悠さん» 悠さん、改めまして最後までお読みくださりありがとうございました!また、再びコメント頂けて嬉しいです🥰彼に人生狂わされたくて思いついた話なので、そのお言葉とっても胸に響きます😊今後ともご縁がありましたらよろしくお願いします🙏 (2023年3月4日 7時) (レス) id: ead223a600 (このIDを非表示/違反報告)
- 自分はウェブで見てるのでフォローとかができないんですけどツイッターも見てます! 改めてお疲れ様でした! (2023年3月3日 23時) (レス) @page23 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄泉 | 作成日時:2023年2月11日 16時

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