推しと家が近かった件について

第１４話 ページ15

「ごめん。なんか変な空気になっちゃって」

「ううん。大丈夫」

「今日会ったこと秘密にしておいてね」

「あとこれからも仲良くして、くれる？」

「うん！」

気がつけば２人で号泣していた
すごい、泣き虫なんだね
でも紫音くんが泣いたとこ見たことないけどなぁ

まって！
そしたらさ
泣き顔を見たの私だけじゃない！？

なんかすごいことしたわ
こんな時は頭の回転が速い

「もう時間だから帰らないと！」

「え？」

時計を見ると針は６時ぴったりだ

「あ、そうか」

あぁもう帰っちゃう

最初は推しと会うだなんて無理だと思っていたのに
家に来たし
一緒に遊んだし
一緒に号泣した

もうお兄ちゃんは自分の部屋で他の事をしている
お兄ちゃんが誘ったのに

また誘ってもらえばなぁ

「じゃあまた明日〜」

また...明日？
明日は別に何の用事もなかった気が

「え？」

「あれ？明日遊ばないの？」

明日？明日？明日？
あ！？明日遊ぶ約束をしていたんだ

「明日...遊ぼう！遊ぼう！」

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