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story・1 ページ2
彼女の存在に初めて気づいたのは、電車の中。
お婆さんに席を譲る為に立ったのに、別の人に座られてしまい、申し訳なさそうに謝る姿が印象的で、見かける度に、目で追うようになった。
駅で迷子の子どもを保護している時も、
妊婦さんの荷物を持って階段を上がっている時も…
一生懸命で笑顔を絶やさない彼女に、声をかけてみたかった。
俺が通う大学の最寄り駅で彼女が降りる事もわかっていて、勝手に身近に感じたりしていたけれど、今まで声をかけた事はない。
自分がただの大学生なら、あるいは声をかけたかも知れないけれど。
「あっ…やべ。もう出ないと…」
呟いて、帽子を深く被り直した。
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ふままふ - 風磨君ヤバい! (2014年8月23日 10時) (レス) id: c535008a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪乃っこ | 作成日時:2014年8月8日 1時