君は裏方の頑張り屋さん

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周りはどうしたらいいか分からないようで…もちろん俺さえ何をしたらいいか分からないから焦ってはいた

｢偏頭痛は音と光がダメになるそうです。とりあえず、カーテンをしっかり閉めて電気を消して退散しておきましょう｣

河村さんの言葉に俺らは小さく頷いて
言われたことを実行して部屋から出た

それからみんなは静かに作業をしていた

俺は何かできることは無いか調べる

冷却シートや、氷などで冷やすといいと書かれていたのでオフィスの冷蔵庫に入っている冷却シートを取り出して

撮影部屋に向かう

｢入るね…｣

寝てると思ったが一応声をかけて扉を開ける
Aはやはり少しつらそうに眉間に皺を寄せて寝ていた

｢つめたいかも…ごめんね｣

またも聞こえないことを百も承知で声をかけてから冷却シートをおでこに貼る

『んっ…つめた…』

そう呟きゆっくり目を開けるAに｢あ、ごめ…｣と声を漏らす

『いざ…わさん…あれ、ここ…』

少ししんどそうにAが起き上がろうとする
俺はそれを片手で阻止しつつ

｢倒れてたんだよ、A。無理するなって言ったよな｣

優しく言えればいいものの優しくなんて言えなくてそんな言い方になってしまったのを許して欲しい

『ごめ…なさい…』

しょぼんとしながら言う彼女に｢ごめん、心配になって…｣とかっこ悪い言い訳をしながら頭を優しく撫でる

Aは直ぐに目を閉じてゆっくりと眠りについた

俺も最近休めてなかったんだよな…

そう思うとなんか眠くなってきた

｢ごめん…A｣

手を握って俺は少し眠ろうと目を閉じた＿。

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