乱歩さんの妹は特務課で…。No.4

第160話 ページ10

彼女…西尾Aさんがアメリカに飛んだのを知ったから3日がたった

その間に色々とあった
まさか、コナンくんに正体(公安警察)がバレるなんて思ってもいなかったが…

そして俺はその件についての始末書、報告書を制作するため警察庁で作業をしていた

さっき部下のやつも帰りここ(警察庁警備局警備企画課所)には俺しか居なくなった
はずなのに

『夜遅くまでお疲れ様です。降谷さん』

いきなり背後から声をかけられ俺は腰にある拳銃を抜きそいつに向ける

『お、落ち着いてください。降谷さん、僕ですよ』

「A…？」

そこに居たのはアメリカに飛んでいたはずの西尾Aだった

『ちょっと色々ありアメリカから帰国しました。あ、これ安吾さんに頼まれた資料です』

彼女が笑顔で言ってきた
それに対し俺は「ちゃんと話を通してから来てくれ」と苦笑いをしてから資料を受け取った

『降谷さん、どうぞ』

その後珈琲も渡されたので感謝を述べてからAに質問した

「Aは何で来たんだ？」

『異能できたんですが、疲れてもう使える気がしません』

彼女の返答は少しだけ予定外だった
まさか、疲れてることは想定外だった
しかし彼女のことだ、送るなんて言ったら悪いですと断るのは目に見えている

「なら、今日は俺の家に泊まるか？」

彼女は『は？』と言いそうな表情で固まっていた

それに対し俺は「無言は肯定と受け取る」そう言って彼女の手を引いて警察庁を出た

何となく、ここで彼女を独りにしてはいけない気がしたからだ

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