第180話 ページ30
森の奥小さな小屋の前に僕は降り立った
ｷﾞｨｯと嫌な音を立て扉を開けると一人の女性がロッキングチェアに腰かけていた
「あなたは、、」
驚いたような声を出したが彼女の口は少しだけ弧を描いていた
『分かってるんでしょ、何しに来たか』
僕の問いかけを無視して彼女は立ち上がった
「もう四年前ね…あの人が私を置いて先に逝ってしまったのは。彼ね、言ってくれたの。私を絶対に死なせてくれるって…それなのに彼だけが死んだのよ。あの赤髪の人によって。酷い話でしょ？私だって子供たちを殺したくなんてなかったのよ…あの子たちを囮になんて…」
そこまで言って彼女は僕に瓶を投げてきた
咄嗟にそれをキャッチする
「その中にはねたくさんの毒薬が入ってたのよ。全て飲んだの…でもね、死ねなかったの…心のどこかで死になたくないって願っていたから…」
今度はあの人も持ってる完全自 殺マニュアルを取りだした
「この中のものも全て試したの…でもダメだった。だから彼にたくしの…そしたらあなたが来てくれた。もう私を殺して、、、2年もここで籠ってたの。」
彼女はそう懇願してきた
『貴方を殺すために来たんです。安心してください』
そんな意味のわからない言葉を紡ぎ僕は躊躇うことなく彼女に
『異能力 �狹兄箸林鵑雖瓠�
彼女の目が赤く光り僕が持っていた拳銃を奪い自分に突きつけトリガーを引いた
ﾊﾟﾝｯ
乾いた音が響き彼女は力なく倒れた
そんな彼女の遺体を横目に僕は昔読んだ本を思い出した
織田作が生きる理由にした本
あの人が＿最悪のラストと言っていた本の結末。
主人公である男が
そんなバッドエンドだった
一度織田作に聞いたことがあった
織田作ならどんなエンドにするか
「主人公は讐敵を許さない。でも、殺しはしない。殺したら同じ罪を負うことになるからな。だから言うんだよ、相手に〔許さないから生きろ。お前の罪は自分で償え。生きてる限り一生、あいつの事を忘れるな〕って。そんなふうに混ざらない奴らがいる世界もありだと思うからな」
彼は海を見ながらそう言った
『ごめんね、織田作。僕そんなに強くなれないよ…』
小さく呟いて僕は彼女から銃をとった
彼女がやったように自分に銃を向けトリガーを＿＿。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
第2章[完]
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イアデビル(プロフ) - 面白いです更新待ってます頑張ってください (2020年4月21日 15時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
リん@紅月(プロフ) - 文スト愛好家さん» コメントありがとうございます。喜んでいただき嬉しい限りです。これからもこんな駄作ではありますが、応援していただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします (2019年3月20日 11時) (レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 映画編面白かったです！いつも楽しく読ませて貰ってます！これからも頑張ってください！応援しています！ (2019年3月20日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまいすみませんでした。コメントありがとうございます。続編に行くことが出来たのは読んでくださる方々のおかげです。これからもこんな駄作ではありますが応援してくださると助かります。本当にコメントありがとうございました (2019年2月8日 2時) (レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^すごく、面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2019年2月7日 0時) (レス) id: 833a45e133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん@ログインできなくなった作者 x他1人 | 作成日時：2019年1月24日 6時
