第96話 ページ46
内務省に戻った僕らは疲れ果てていた
貴志さんはインカムで聞いた事と僕がつけていた髪飾りに付けられた小型カメラで見た事を簡単に報告書に書いた
その後、僕と安吾さんはその報告書に付け足しという形で報告を上書きした
「まさか、鈴木財閥に恨みを持った人物達がいたのは驚きでしたね」
貴志さんがいった
僕らは苦笑いしかできなかった
『あ、安吾さん。コナンくんは見ましたか？』
僕が聞くと「えぇ、後ろにいたウェイブをかけた茶髪の少女も。怯えられましたがね」なんて答えが返ってきた
明日は日曜
シフトも早いしコナンくんに話だけでもしよう
そう心に誓い内務省を出た
「Aさん、送ります」
貴志さんが走りながら来てくれた
僕はそれに対して『お願いします』と軽く頭を下げた
それから特に意味の無い会話をしながら車に乗った
「Aさん、来週の件何ですが…」
『来週…というと、公安の』
僕が思い当たる来週の件は公安との話し合いだけだ
「それです。俺、１回あったことがあって」
口調が崩れてきた
この人は基本安吾さんの前では敬語
僕の前ではタメが多い
『あったこと…あ、先週の日曜ですか？』
「え、なんで知って…『たまたま見たんですよ。種田長官と知らない人が話してるのを』そう、か。」
貴志さんが少し落ち込んだ
『なんか、すみません』
「まぁ、気にするな。それより顔とかは？」
こちらをチラッと見てきた
『見てません。見えなかったですし、僕も今は潜入捜査をしてる身。下手に顔バレはしたくないですから』
そう言うと「そう、だよな」なんて言ってきた
「はい、着いたよ」
いつの間にか家についていた
『お疲れ様です、』
僕はそれだけ告げて車を出た
家に入りいつもの様に盗聴器を探す
何も無いことを確認してから一息つく
『つかれた…』
僕は床に座り込む
そのまま倒れ天井を見る
被害を出さずに任務は終わった
しかし、彼女たちに見つかったのは不覚だ。
これからはもっと慎重に動かなくては
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
『〈はい、もしも「〈A！ひとつ言い忘れたことがあった〉」太宰さん…遮るのはやめてください〉』
「〈あぁ、済まなかった。A、ポストの中は見たかい？〉」
そんなことを言われ僕は立ち上がりポストの中を見る
『〈これ、〉』
「〈君を正式な探偵社員にするものさ〉」
その言葉に僕は何も言えなかった
ポストに入っていたのは探偵社員証だった
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りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - 文スト愛好家さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。頑張ります！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 作品面白いです！応援しています！更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 776f0efcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん@ログインできなくなった作者 | 作成日時：2018年12月17日 2時
