第87話 ページ37
僕はふと、目が覚めた
隣にある暖かい温もりに目を向ける
そこには太宰さんが寝ていた
驚き叫びそうになるが手を使って抑え込む
『あのセリフ、太宰さんが言ってくれたんですね…』
僕は寝ている太宰さんに言う
きっと寝ていて聞こえてないと思うが僕は小さく『ありがと』と伝える
今の時刻は5:48
今から電車に乗れば学校には間に合う。
校内学力テストがあるみたいで単位がかかってるらしい。
蘭や園子、世良さんに休んだら相当やばいと言われた
なので僕は行くために玄関を出る
否、出ようとした
「なにをしてるんだい？A」
片手を捕まれ僕は出ることが出来なかったのだ。
『学校に行くんです。離してください』
僕が言うと太宰さんは少し悩んだ
「行かなくてもいいだろ？」
太宰さんが言ってきた
僕が説明をすると太宰さんはまだ悩んでいるようだった
『単位を気にしない学生はいないと思います。
潜入捜査とはいえ、僕は学生を演じてる身。
なので、僕は行きますよ。』
太宰さんは渋々許可を出してくれた
条件付きで。
その条件は、学校まで太宰さんが送り迎えをすることだ
「じゃあ、行こうか。A」
太宰さんが僕の手を引いて歩き出した
一緒に電車に乗り米花に向かう
一度家に帰って学校の準備をする
校内学力テストと言えど
一、二時間目だけテストその後は通常授業
放課後に上位5名を貼り出すそうだ。
こんな類のテストを受けたことの無い僕はどれだけ出来るか試してみたいんだ。
「そろそろ、行くか」
太宰さんが立ち上がる
『ほんとに、送ってくれるんですか？』
僕が言うと太宰さんは「当たり前じゃないか」なんて言ってきた。
いつもの場所で蘭たちに会う
「A、あれ、この人は？」
蘭が太宰さんを見て言う
『僕の大切な人…？』
「なんで疑問形なんだい？」
太宰さんが僕にツッコミを入れてきた
『まぁ、幼なじみとでも言っておくよ』
僕と太宰さんのやり取りをポカーンと見ていた蘭たちに言う
コナンくんはいつも通りだけど、哀は少し太宰さんを警戒しているようだった
ポアロの前を通る時
「Aさん!!」
誰かが僕を呼び止めてきた
僕は振り返った
しかし、僕には名前を呼んだ人の姿は見えなかった
僕の前に太宰さんが立ち塞がっていたのだ
『太宰さん邪魔です。安室さんと話がしたいのですが…？』
「必要ないさ、学校に遅刻するよ。A」
そう言って僕の手を掴み連れていこうとしたがもう片方の手を誰かに掴まれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - 文スト愛好家さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。頑張ります！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 作品面白いです！応援しています！更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 776f0efcf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りん@ログインできなくなった作者 | 作成日時：2018年12月17日 2時
