第83話 ページ33
兄さんの後ろには太宰さんと蝶の髪飾りでつけた与謝野晶子さんがいた
「外に国木田くんが車を止めている。A1度もどる時間だ」
太宰さんが言ってきた
『だ、大丈夫です。まだ僕は…』
僕の言葉を止めたのは与謝野さんだった
「やめな、それ以上疲労を増やすと四日は意識を飛ばしてもおかしくないよ」
そう言われ僕は何も言えなくなった
BARのシフトもポアロのシフトも来週の月曜までない。
とはいえ、僕は土曜の任務のためにそうしたのだ。
今から四日、最悪任務の時には意識が戻らない可能性があると言われてるのだ。
「あの、あなた方は…」
安室さんが聞いてきた
それに太宰さんは何食わぬ顔で「Aの家族さ。血は繋がってないけどね」なんて真実である嘘を言った。いつもの詐欺師顔で
「これ以上ここで話すのは時間の無駄。A行くよ」
兄さんはそう言うと僕をおんぶした
『ちょ、兄さん!?』
「そろそろキツかったでしょ？」
なんて呑気な声で言ってきた
あの兄さんのどこにそんな力があるのが不思議に思う
外に出た僕は国木田さんの車に乗った
僕を含む5人でヨコハマに向かうことになった
『どうして、ポアロに？』
僕が聞くと兄さんが「Aが無理してたから」なんて普通に言ってきた
「乱歩さんが今日警視庁に呼ばれてね。そのついでにAに会いに行ったのさ」
太宰さんが詳しい説明をしてくれた
『でも、』
僕が声を出そうとした瞬間誰かに遮られた
「坂口っていう、上司には太宰が許可をとったよ」
「そうそう。安吾も心配してたみたいだしね」
二人の言葉に僕は少しだけホッとした
「とりあえず、明日はバイトも学校も休んで一旦休息をとることだね」
与謝野さんが優しく頭を撫でてくれた
なんで、ここまで優しくしてくれるのだろう。
そんな考えが頭を埋め尽くす
彼女の過去は知っていても彼女が探偵社に入った理由は知らない
僕よりも長く兄さんといる彼女に僕は少しだけ嫉妬をしているのかもしれない
探偵社について
与謝野さんは治療をしてくれると言った
太宰さん、兄さん、国木田さんさえも顔を青くしていた
『たしか、��
僕が言うとみんなが僕を見てきた
『治療、お願いします。このままでは僕は何も出来ない。好きに解剖してください』
僕か言うと与謝野さんは珍しそうに僕を見てきた
それは与謝野さんだけでなくほかの三人も同様に
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りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - 文スト愛好家さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。頑張ります！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 作品面白いです！応援しています！更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 776f0efcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん@ログインできなくなった作者 | 作成日時：2018年12月17日 2時
