第62話 ページ12
「A、起きて」
体を揺らされ目を覚ます
「もう、4:38だよ。起きて」
その言葉に朦朧としていた意識が覚醒した
『おはよ、兄さん』
僕が言うと笑顔で「おはよ、じゃあ僕寝るね」と言って布団に沈んでいった
『あ、うん。』
僕はもう寝付いた兄さんに苦笑いをした
台所を無断で借りるのは少し気が引けたが、兄さんのために朝食を作った。
作り終えテーブルの上に置いてから僕は家を出た
その時
「やほ、A」
なんていきなり声をかけられた
僕か驚いて声の方に目を向けるとそこには太宰さんがいた
『え、兄さんの
僕が驚いて言うと太宰さんは苦笑いをしてから
「乱歩さんに頼まれたのさ。君の護衛をね」
なんて言ってきた。
兄さん、いつの間に…。
「随分心配していたようだったよ」
なんて太宰さんが言った、
僕は無言で太宰さんの隣を歩く
「それより、驚いたよ。まさか、Aが乱歩さんの妹だなんて」
そう言ってきた太宰さんの声はやはりいつも通りのトーンで驚いてる様子はなかった
『そうですか、本当は気づいていたんじゃないですか？』
僕が言うと太宰さんは少しだけ悩んだようにに笑った
『織田作にすら言ってないのに。』
そう呟くと「安吾は知っていたのかい？」と聞いてきた
『安吾さんは元から知ってたみたいですよ。』
その言葉に太宰さんは少し驚いていた
が直ぐにいつものように戻った
「それより、A。何故そっちに行ったんだい？乱歩さんがいるならこっちの方が…」
『そうですね。でも、僕はもう昔と違うんです。7年前と…』
僕が下を向きながら言う
「Aらしい理由だね。」
そんなこと言いながら太宰さんは優しく頭を撫でてくれた。
「だが、Aは殺しはしていない。拷問だけだ…。優しいところはずっと変わってないさ」
なんて言ってくれた。
やっぱ、太宰さんは変わったな…。
「で、どこまで行くのだい？」
駅についてから太宰さんが聞いてきた。
『え、知らないできてたんですか…』
僕の問いに太宰さんはコクコクと頷いた
「要点は言ってくれなくてね」
なんて困ったように笑っていた。
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りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - 文スト愛好家さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。頑張ります！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 作品面白いです！応援しています！更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 776f0efcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん@ログインできなくなった作者 | 作成日時：2018年12月17日 2時
