第52話 ページ2
西尾A。
江戸川くんが言ってきた名前。
私は全く聞き覚えがなかった。
ポアロで見た彼女は黒の組織よりも危険な雰囲気を出していた。
だがそれを感じ取れるのは私だけ。
少年探偵団のみんなは笑顔で話をしてる。
私の脳が関わってはいけないと警告を鳴らしてる。
でも、そんなことを彼に言っても意味は無い。むしろ、彼の好奇心を煽るだけ。
私が江戸川くんと話しているといつの間にか一緒に帰ることになっていた。
そしてみんなを送ると必然的に私と江戸川くんと彼女の3人になる
私はただ黙って時が経つのを待つ。
彼女と無駄に関わらないように…
なんて思っていたんだけどよく分からないことに巻き込まれたりして散々だ。
その後、(博士の)家に戻り彼女の話を詳しく聞くことになった。
彼女の話をまとめると世の中には【異能力】と呼ばれるものがある。
それを取り締まる探偵を彼女はしている。
らしい。
こんな非科学的なものを普段の私たちなら絶対信じない。
が目の前でメモ用紙を
彼女が【異能】で作った項練は天使の羽根がモチーフの綺麗なものだった
それを私にくれた
『これが僕の素性だ。今度は君たちの番だよ。』
彼女が私たちに聞いてきた
私も江戸川くんも答えられない
『はぁ、仕方ない。少々手荒な真似をする。許してくれ』
彼女はそう言って私の前に屈んだ
『異能力、
彼女の瞳が薄翠から蒼に変わった
【お姉ちゃん…】
お姉ちゃんが撃たれた時の記憶
【馬鹿だよね…私】
バスで死を覚悟した時
【耐えて身を引くのもひとつの勇気】
辛かった記憶が、蓋をしていた過去が溢れるように頭をよぎる。
泣きそうになる。
いきなり誰かに頭を撫でられようやく意識が戻ってきた。
私を見つめる瞳は蒼から薄翠に戻っていて、その瞳からは止まらない涙が零れ落ちていた。
「私、は…」
声が震える、そんな私に彼女は
『大丈夫です。あなたのことは分かりました。もう一人で悩まなくていいよ』
と言ってきた。
私は不思議な感覚にきっこれも彼女の【異能力】だと思う。
「なんだか重荷がおりた気がするわ。これも異能力ってやつなの？」
『まぁ、そうかな。』
私は彼女がいい人だと確信した。
優しい彼女の手に握手を交わす
「あなたのこと、信用するわ。」
そう言うと彼女は嬉しそうに笑った。
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りん@ログインできなくなった作者(プロフ) - 文スト愛好家さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです。頑張ります！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: d62f71741d (このIDを非表示/違反報告)
文スト愛好家 - 作品面白いです！応援しています！更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 776f0efcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん@ログインできなくなった作者 | 作成日時：2018年12月17日 2時
