アーニャの妹に転生!?【SPY×FAMILY】 (ページ5)

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嘘5 ページ5

姉は黙った2人を他所にとたたっと新聞を取りクロスワードをとき始めた

私は、そんな姉を静かに見る
きっと[黄昏]の心を見て書いてるのだろうと思いながら

『お姉ちゃん、そこ違うよ…多分＿＿じゃなくて＿＿だと思う、そしたら…』

2人で解き進めて終わったものを見せれば「出来たの！？マジで！？」と驚いたように言った

姉は新聞を渡してから私の隣に立ってまた手を繋いだ

【いや、しかし、任務に必要なのは1人の子供…2人を預かるほどの余裕など…】

その声に姉が少しだけ握る力を強めた

たしかに、私自身はイレギュラーな存在。
ここで1人孤児院に残されてもおかしくないのか…そう考えると少しだけ悲しくなった

「アーニャ、Aいないと困る。泣く」

そう言ってくれた

[黄昏]は少し困ったように眉を寄せていた

『私は、大丈夫です。ですので、どうかお姉ちゃんをお願いします…元気で好奇心旺盛なンです。ちゃんと面倒を見て、下さい。』

泣くつもりなどなかった
なのに言葉を紡ぐごとに少しずつ涙が零れてきた

これはきっと昔(転生前)の記憶のせいだ

ポンッと頭に暖かい何かが乗った、それが[黄昏]の手だと気づくのにそんなに時間はかからなかった

「2人とも引き取ります。書類の手続きを…」

「そんなんいいからさっさと引き取ってくれ」

そんなやり取りが頭上でされた

「お前らはそれでいいか？」

今度は私たちに合わせてしゃがんだ[黄昏]の声が目の前から聞こえた

「アーニャ、Aと居られる？」

「あぁ、居られる。一緒だ」

「やった！A」

そう言って姉は僕に抱きついてきた