命の帳.壱【呪術廻戦】

＊ ページ4

記録________
2018年6月 宮城県仙台市
杉沢第三高校




伏黒恵(ふしぐろめぐみ)はとことん付いてなかった。
特級呪物を回収する任務だけのはずだったのに。
厄介な事になった。




伏黒｢お前を”呪い”として祓う(ころす)｣




特級呪物を飲み込んだ少年、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)。
つい先程まで呪いの存在すら知らなかった少年が、両面宿儺の指を飲み込んだ。

猛毒の呪物を飲み込んたのにも関わらず受肉してしまったのだ。
それなのに何ともないと言う虎杖。




虎杖｢それより俺も伏黒もボロボロじゃん、早く病院行こうぜ！｣



今喋っているのが呪物か虎杖なのかも伏黒は分からない。
どうすればいいのか解決策を必死に考えていると背後から聞き慣れた声がする。



五条｢今どういう状況？｣
伏黒｢なっ、五条先生！どうしてここに!?｣



や！と軽く手を挙げて声をかけたのは彼の担任である五条悟(ごじょうさとる)だった。
来る予定など無かったはず...と言いたげな伏黒に五条は言う。



五条｢来る気なかったんだけどさ、流石に特級呪物が行方不明の任務ってなると上も五月蝿くてね｣



五条｢Aも恵、恵って心配してたから観光がてら馳せ参じたって訳！｣



いやー、ボロボロだねと写真を撮る五条にイラッとする伏黒。
今は我慢だ、我慢と耐える。



五条｢で、見つかった？｣
伏黒｢......｣
虎杖｢あのー...ごめん、俺それ食べちゃった｣
五条｢マジ？｣

｢｢マジ｣｣

＊→←第1話.両面宿儺

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す