彼らは恋愛王

nnum×sr1 ページ26

※mzkmさんがまだ東大王にいる前提で書いてます。
sngwさんが出てきますが、あくまでnnsrのつもりです。


It said

やってしまった。

俺は怪我をした右足をかばう。

さっきのスピードアンサーで答えるとき、足が悲鳴を上げたんだ。

幸い、と言っていいか分かんないけど、誰にもバレていないみたいだ。

なるべく迷惑をかけたくない。俺は黙っていることにした。

今はセットチェンジの休憩時間。東大のみんなは足をつったっていう鶴崎さんにくぎ付けだし。今のうちに湿布でも貼っておいたら何とかなるだろう。

俺はこっそり控室に戻った。

控室の扉を開けようとしたら後ろから『伊藤くん』って声をかけられた。

居たのは砂川さん。少しだけ鋭い目つき。もしかしてバレている？

「砂川さんも戻ってこられたんですか？」

内心、ド○○キしてる。砂川さんの目が獲物を狩るような眼をしていたからだ。

砂川さんはそのまま、俺の背中を押して中に入り、俺にイスに座るように厳しい声で言った。

俺、どうなるのかな、と思っていると砂川さんは控室の奥の棚から救急セットを取って戻ってきた。

「右でしょ？」

……。

なんで分かったんだ……

「……」

俺が反応できないでいると。

「隠したところで意味ないよ？水上さんも気が付いていたし。ただ自分が鶴崎さんから離れられないから俺に声をかけたわけ」

水上さんも……俺は隠しているつもりだったのに、バレバレだったわけ？

「すみません……」

先輩たちに迷惑をかけちゃったんだ。

「謝る相手が違うよ？」

謝る相手が違う？

「え？どういうことですか？」

その時、パタパタと足音が聞こえてきた。

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