ささやかな出会いから。【逢坂壮五】 (ページ42)

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41話テレビ出演の依頼ページ42

陸「そういえば壮五さん、デートどうでしたか？」

三月「そうそう、かなり上機嫌で帰ってきたもんな。」

翌日、いつも通り練習をしていた僕たち。休憩中にふとそんなことを聞かれた。

壮五「で、デートって…そうですね、とても楽しい時間でした。」

昨日の余韻にまだ浸ってる気がする。なんといっても、Aさんのコロコロ変わる表情が可愛かった。

大和「それにしても、『恋愛なんて__』って言ってた割には随分楽しんでるよな、ソウ。」

壮五「そんな…！たしかに彼女と一緒にいるのは楽しいですけど、僕の方からの一方的な気持ちかもしれないですし。」

陸「そんなことないですよ！壮五さん歌もダンス完璧でなにより優しいですもん！」

陸くんにそう言ってもらえると嬉しいかも。

今度はいつ会えるのかな。

紡「壮五さん、環さんちょっといいですか？」

マネージャーに呼ばれたけど、僕と環くんに何かあったんだろうか。

壮五「テレビ出演の依頼？」

どうやら深夜枠だが、全国ネットで僕たち二人をメインにと依頼が来ているそうだ。環くんはすごく食いついている。

紡「事前アンケートも来てまして、休日は二人で何をしていますか？お互いの好きなところはどこですか？お互いの第一印象は？」

休日に遊んだこともないけど…。

やはりライブ中継の影響で、その他にも僕たち二人に仕事の依頼が来ているらしい。

仕事の依頼は嬉しいけど、IDOLiSH7は7人のグループ。僕たち二人でテレビに出て、変に勘違いされたら困る。

それに、先に全国ネットに出演しては、なんだかみんなを裏切った気持ちになってしまう。

仕方ないけど、この仕事は断ってもらおう。