ささやかな出会いから。【逢坂壮五】 (ページ36)

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35話ライブ後の約束ページ36

壮五side

三月「カッコよかったぜ！環！」

環「テレビに映った？映った！？」

陸「壮五さんもタイミング完璧でしたね！」

壮五「ありがとう。失敗しなくてよかったよ。」

ライブが無事終了して、みんな思い思いに感想を述べる。あの時、失敗しなくて本当によかった…。

あ…！そういえばAさん！

壮五「Aさん！」

帰るところだったのかな。せめて何か一言、言ってくれればいいのに。

A「あ、壮五さん。ライブお疲れ様でした。壮五さんからのソロ、とても格好よかったです！」

“格好良かった”

やっぱり彼女にそう言われるのが一番嬉しい。

A「他の皆さんにもよろしくお伝えください。それでは。」

え、もう行っちゃうの？

壮五「待ってください！」

思わず腕を掴んでしまった。今別れたら、しばらく会えなくなる気がしたから。

壮五「あの、今度よかったら…一緒にお出かけしませんか？」

そう言うと、顔が赤くなる彼女。僕も言い終わってからかなり恥ずかしい。

A「はい。私でよろしければ…」

僕はこの時どんな顔をしていたんだろう。嬉しい気持ちでいっぱいでその時の記憶はあまりない。

彼女と別れて、戻るとみんなにからかわれたのは覚えている。