ささやかな出会いから。【逢坂壮五】 (ページ33)

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32話再びあのステージでページ33

大和「野外ライブ…？また？」

マネージャーが発表されたのは台場野外音楽堂で再び野外ライブを行うというお知らせだった。前回のことがあるから、まだイマイチ勢いが足りない気がするけど…。

それでもマネージャーは満席と言う。その自信は一体どこから…？

一織「心配いりません。時流は自分たちで作るもの。」

一織くんが言うには、前回のライブで僕たちが大きな会場でライブを行ったという実績がつき、有名じゃないこともあったため、大コケの噂は広がってないらしい。

大コケって言うたび、マネージャーが胃を抑えてるんだけど…。

結局ライブをすることになり、チケットの発売日を待つこととなった。

今回は事前にチケットを販売するけど、Aさんは買ってくれるかな。個人的にはぜひ来てもらいたいけど、仕事忙しいかな…

そしてチケットの発売日となった。

万理「開始3分で、完売しました。」

五度見してくださった万理さんがそう言う。なんとあの3000人ものチケットが一瞬のうちに完売してしまった。

マネージャーは泣いて喜んでる。

でも、こんなにすぐ完売したんじゃ、きっとAさんは買えてない気がする。彼女、この時間帯は仕事だろうし。