18話 花言葉は憧れ ページ19
少々話し込んでしまったけど、お花を選ばせてもらうことになった。
A「壮五さんはお好きなお花ありますか？」
壮五「僕ですか？僕はこの季節だとフリージアが好きです。」
僕もお花は割と好きな方だから多少の知識はある。彼女と共通の話題が増えて嬉しいかも。
A「フリージア！綺麗ですよね。もちろん置いてありますよ。何色にしますか？黄色や白、オレンジにピンク、紫なんかもありますよ。」
こんなにカラフルなフリージアを見たのは初めてだ。全部綺麗だけで選べないよ。
って、早く決めないとだよね。Aさん困ってるし。
A「全部綺麗ですよね。選べないようでしたら、壮五さんのイメージカラーの紫にしてはどうですか？」
壮五「自分のカラーですか、なんだか恥ずかしいですね。」
A「そんな事ないですよ。紫のフリージアの花言葉は憧れ。アイドルの壮五さんにも憧れの方いますよね？その方に少しでも近づけますように。そんな願いを込めたお花です。どうぞ。」
手を伸ばし紫色のフリージアを受け取る。
憧れ…
一ヶ月後にライブを観ることになったTRIGGERも憧れのひとつ。
それまでこのフリージアを飾っておくのもいいかもしれない。
壮五「これにします。ありがとうございます花言葉まで教えていただいて。」
A「とんでもないです。こちらこそお買い上げありがとうございます。」
レジでお会計をしてもらってる時、あるものを見つけた。一瞬目を疑ったけど、間違いない。
TRIGGERのライブチケットだ。
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作者名：朱那/akana | 作成日時：2018年5月13日 20時
