ささやかな出会いから。【逢坂壮五】 (ページ13)

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12話自覚ミーティングページ13

あれからセンターが陸くんに決まって、路上ライブを行って順調だと思われたけど、どうやらまだ全員が噛み合ってないみたいだ。

急遽三月さんによるアイドル自覚ミーティングが開かれた。

どうやら環くんとナギくんは少し自覚が足りないみたいだ。まあ、二人とも割と勝手に行動すること多いからな。

壮五「お客さんがいつ見てるかわからないんだから。ステージの前後もちゃんとしないと。みんなに迷惑かけないように、5分前行動を心がけ……。」

環「そーちゃん、細かい。」

また、そーちゃん…

環「俺はこのグループで歌うし、踊る。でも他のことまでガミガミ言われるのはやだ。」

…ガミガミって。挙げ句の果てにはつまんない奴とまで言われた。僕ってそんな風に思われていたのか…

大和「おっ、ソウ怒ったか？」

陸「は、初めてじゃないですか？」

すかさず声のした方を向いて笑顔を保つ。

壮五「怒ってないよ。」

大和・陸「すいません。」

仕方ない。比べるのは少しかわいそうだけど、ここまでとなると、そうするしかないかな。

壮五「環くん、一織くんを見てごらん。君と同い年なのにちゃんとしてるよ。」

一織「逢坂さん…。私と比べたらかわいそうですよ。」

陸「おまえ、気の毒そうに思い上がった台詞言うなよ…。」

横からいろいろ聞こえてくるけど気にしない。ちゃんと環くんにわかってもらわないと。

壮五「君はまだ17歳だから、責任ある行動って言われても理解するのが難しいのかもしれない。だけど、これからグループが大きくなるためには…。」

環「ああもう、わかった！」

ちゃんとわかってくれたのかな？

環「ごめんなさい。」

よかった…。伝わったみたいだ。だけど、ナギくんは聞いてなかったみたいだった。

環くんはふてくされて散歩に行っちゃうし、やっぱり余計なこと言ったかな…。