11話 彼女からの言葉 ページ12
えっ？
壮五「僕個人にですか？」
紡「はい！壮五さんのファンの方で、歌もダンスも完璧にこなしてる姿がカッコよかったとおっしゃっていました。あと、手を振ってくれたのが嬉しかったと…。」
手を振った！？
完全に桜木さんじゃないか。手振ったの気付いてもらえてたみたいだ。よかった…。
陸「壮五さんいつのまにファンサービスしてたんですか！？」
大和「あのソウがここまでするってすごいなー。やっぱり気になってんの？」
や、大和さん。絶対にいつか仕返ししてやろう。
でも、気になってるのは事実だしなあ。
小鳥遊「おっ、壮五くん恋愛かい？お熱いねえ。」
壮五「社長まで！そんなんじゃないですよ。」
桜木さん一般の方だし、そもそもアイドルが恋愛するっていいものなのかな。
一織「そういえば、ウチの事務所そういうところはどうなっているんですか？」
万理「特に決まりはないよ。ただ、君たちにはファンがいる。そのファンを悲しませることはしちゃいけないよ。」
環「えー。じゃあ、どうすればいいの？」
小鳥遊「君たちがいずれデビューして有名になったら、いつその情報が世間に知られるか分からない。だから、軽く口に出したり頻繁に会ったりはできないってことだね。」
ファンの気持ちを大切にしないといけない。それは大前提だよね。でもいずれそういう関係になって、僕たちが世間に認められるようになったら、公表していいってことなのかな。
ってまてまてまてまて！
まだ数回しか話せてないのになんてこと考えているんだ僕は！彼女に申し訳ない…
紡「壮五さんのグラス、今にも割れそうですね…。」
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作者名：朱那/akana | 作成日時：2018年5月13日 20時
