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Step 17 ページ19

【sideカナヲ】


Aから聞いた予定を確認する。


今週の日曜日、午前11時に駅集合。
煉獄先生と、Aと、私。

なんだか奇抜なメンバーだな。



予定を確認した後、Aの恐怖症を思い出す。


たしか、列車恐怖症っていってたな。

列車が怖くなるなんて、よっぽどの事があったんだと思う。


Aは前世の記憶があるって言っていたな。
曖昧らしいけど。


前世で列車が関わった出来事。

前世の私は驚くほど周りに興味がなかった。全部がどうでもいい。と思っていた。


その時、炭治郎とは既に会っていたけど。

あの、心が揺さぶられた時からは特に何も無く、ぼーっと過ごしていた。


多分、その時だと思う。

鴉がしのぶ姉さんと私に伝えにきてくれた出来事。
しのぶ姉さんが口元を手でおさえていたのは覚えてるのに……



内容が、思い出せない……。


それは、私の記憶に曖昧なところがあるわけじゃない。

あの時の私は、多分、その情報を放棄した。考えることをやめた。深追いもしなかった。

だから、そのまま今の私の記憶に焼き付いてるんだ。



「やっちゃったな……」


私はため息をつく。

前世の私は、心の声が小さかったらしい。だから、周りのことを思いやるには時間がかかりすぎた。


そのせいで、Aの過去の記憶を聞くことが出来ない。

わからないから。


ごめんね、A。

列車恐怖症の原因は、私にはわからないみたい。



心の中で、そう呟いた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:夢世 | 作成日時:2020年11月22日 23時

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