検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:96,104 hit

Step 9 ページ11

【sideA】


お弁当を食べ終え、鞄の中にしまう。


カナヲ?

二人で食べている時に、1年生の竈門炭治郎君が来て、慌てて残りのおかずをぱくぱくと食べて、お話に行ってしまった。

炭治郎君は、カナヲの好きな人でもある。



『はぁ〜っ。好きな人と同じくらいの歳っていいなぁ……』


私は手に持っていたこんにゃくゼリーをずぞぞと吸い込む。

カナヲの場合は好きな人が歳下ってことで、少し悩んでるらしいけど、、それ以前に炭治郎君の方が背が高い。


言わなきゃ年の差なんてバレないくらい、美男美女なのだ。



『それを言えば、私と煉獄先生も3歳しか違わないけど……』


なんて言ったって、先生と生徒の関係だもんね。

と、続きを心の中で呟いた。



恋心を抱いていた記憶が前世ならば。

前世は、関係なんて上司と見習いみたいな、あまり気にしなくてもいい関係だったんだと思う。


でも、この世界となれば話は別。

生徒と先生が付き合うなんて有り得ない世界。
先生が一人の生徒に特別扱いなんてしてはいけない、という暗黙のルールが自然と形成されている。



ま、まぁ。まず今の私は、強く惹かれるってだけで好きってところまではいってないもん!!


目が合って微笑んでくれたのはちょっと嬉しかったけど……



あぁ。

煉獄先生が前世のことを覚えててくれたらな。


でも、先生には思い出して欲しくない過去でもある。

自分の記憶に、鬼という言葉が出てくる限り絶対にいい思い出ではない。


そんな気持ちにやつあたるかのように、残りのこんにゃくゼリーを吸い上げた。

Step 10→←Step 8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
216人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢世 | 作成日時:2020年11月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。