９：止まらない涙【Mside】 ページ9
S「俺お風呂入ってくるわ」
M「いってらっしゃい〜」
AMNO「…」
O「やっぱり最近翔くん元気ないよね。」
N「俺もそう思ってました。」
A「いつもの翔ちゃんじゃないよね…なんか落ち込んでるっていうか」
N「MJは一緒に仕事しててそう思うことないの？」
みんなの言うとおり、最近翔さんの元気がない。
仕事中は元気だけど、一緒に生活してるとそう感じる時があるんだ。
M「仕事中は…ないけど……」
N「けど？」
M「やっぱり一緒に住んでると元気がないって思う時はあるよね…」
O「俺さ、前に翔くんと2人で話した時があったんだけど、その時に言われたんだ。ごめんねって。」
A「翔ちゃん何も悪くないのに？」
O「うん。何がごめんねなの？って聞いたら、生きててごめんねって」
AMN「……」
O「やっぱり気にしてるんじゃないかな。その…事故のこととか。」
その時。
S「ごめんね。」
A「翔ちゃん…？」
N「翔ちゃん！いつの間にここに居たの、、」
S「全部、聞いてたよ。俺……もう生きることに疲れちゃった。」
翔さんの目から水滴がこぼれる。
S「もうみんなに迷惑かけたくないんだよ。俺、いっその事あの時の事故で死んだほうが＿＿」
O「馬鹿っ！！」
S「っ…」
O「そんなこと、絶対言っちゃダメでしょ！」
S「…」
O「…だから、もう二度とそんなこと言わないで。」
翔さんは想像以上に追い詰められてたんだ。
そしてそのあと翔さんは泣きながら俺たちに話してくれた。
毎晩毎晩、俺たち5人でステージに立ってた頃の夢を見ること。
事故の時の光景がフラッシュバックすること。
本当は嵐を続けたかったこと。
それを聞いている俺たちも涙が止まらなかった。
でもいちばん辛いのは翔くんで。
この先何があっても翔さんを支えていく。
俺は、そう心に固く誓った。
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作者名：ももん | 作成日時：2021年8月22日 23時
