２：いつもの日常【Nside】 ページ2
N「翔ちゃーん」
寝ている翔ちゃんを起こすけれど、なかなか起きない。笑
もう時計は朝の9時を回っている。
カーテンを開けるけれど、翔ちゃんには分からない。
光を感じられないから。
翔ちゃんはある事故によって視力を失った。
全く目が見えないぶん、翔ちゃんは音、人の気配などあらゆることに敏感になった。
だから今、俺が翔ちゃんの部屋にいるのも気付いてる
.......
はずなんだけど。
全然起きない！笑笑
N「翔ちゃーん、もう9時ですよ」
S「げっ、もうそんな時間!?」
N「なかなか起きないから困ってたんですよ。今日は潤くんが朝ご飯作ってくれてますよー」
S「ごめんごめん笑 今日のご飯なんだろ！」
目が見えていないはずのに、翔ちゃんは身の回りのことを全て自分ひとりで行う。
翔ちゃんが椅子とテーブルを触って位置を確認したら、みんなで朝ご飯を食べる。
「「「「「いただきまーーーす！！」」」」」
S「今日のご飯何??」
M「食べてみてからのお楽しみ笑笑」
A「フレンチトーストだ！やったー！！」
N「ちょ、相葉さん」
O「盛大にネタバレくらったな」
A「ごめんごめん笑笑 つい嬉しくて笑」
S「いやー、松潤の作るフレンチトーストは最高だね！」
M「ほんと？翔くんにそう言って貰えて嬉しいわ笑」
今、俺たちは嵐の活動をやめて5人で一緒に住んでいる。
潤くんと翔ちゃんは、お店を開いてカフェで働いている。
相葉さんと俺はタレントとしてやっているけど、大野さんはイラストレーターの仕事をやってるみたい。
M「あっ、俺仕事行ってくるわ」
S「行ってきまーす」
「「「行ってらっしゃいー！」」」
A「翔ちゃん、ってさ、」
ぽつり。
N「なんですか急に笑」
A「いや、すごいなぁって。」
N「.....」
A「ほんとは、こんな話、したくない、けどさ。」
相葉さんが続ける。
A「嵐もこれからだ、って時にさ。翔ちゃんの夢とか、何もかも全部奪われて。俺だったら、耐えらんないと思う。」
N「強い、ですもんね。」
O「いろいろあったなぁ。」
３：全てが壊れた【Aside】→←１：永遠の暗闇【Sside】
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作者名：ももん | 作成日時：2021年8月22日 23時
