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人々の多くが、「個性」と呼ばれる、魔法や超人的な力を持っている。
事の始まりは、中国、
以降、各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま、時は流れる。
そして、人間とはなんとも愚かな生き物だろう。「超常」を持った一部の人達は、その力を使い、犯罪を犯した。
犯罪の件数は増え、警察だけでは手がつけなくなった。
混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し、憧れた一つの役目を名乗る人々が立ち上がった。
「ヒーロー」である。
その役目は、いずれ職業となり、学校でも学ぶようになった。雄英でも、「ヒーロー科」というクラスで学ぶことになっている。
「ヒーロー」は脚光を浴びているのである。
「行くぞ」相澤先生が言った。
Aは、母が運んで来たジュースに口をつけながら言う。「どこにですか」
「そんなの決まってんだろ」
「……学校ですか」
コト、とコップが机と音を立てる。
「私、行ってませんけど」
Aは、かつて、超名門高校の「国立雄英高等学校ヒーロー科」に通っていた。
「通っていた」と言う事は、つまり、今は行っていない、ということである。
「そもそも、推薦4名、一般入試32名。合計人数36名。1クラス18名なんですから。今更私なんかが入れませんよ」
学校に行かなくなって、留年した私が。と邪険に言い捨てれば、大丈夫だ、と簡単に目の前の長髪先生は言ってくれた。
「お前は流石にまずい、と言うことになって、特別措置だ」
相澤はス、と一枚の紙を机に置く。それを両親が覗き込むように見始めたので、Aはソファに寄っかかって、両親が読み終わるのを待った。
両親が読み終ってから、Aは紙を取り上げる。
相澤が差し出した紙の内容は、以下の通りである。
鬼海A様、並びに保護者の皆様
鬼海A様の特別推薦について
拝啓 春光うららかな季節を迎え 益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて このたび我が校としましては ご息女様には 特別推薦ということで 措置を取らせていただきたいと思っております。
特別推薦とは ご息女様のために設けられた制度であります。内容は以下の通り。
・特別推薦には試験 面接不要である。
・進級には 学年5位までの成績が必要である。
・よほどの理由(病気 家族の都合など)がない限り 休まない。
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碧ao - きゃーぽんさん» 2〜3歳ほど、A組のメンバーより上です。詳しいことは、後に小説内で明かしていこうかと思っています。コメント、ありがとうございました！ (2020年9月7日 14時) (
レス) id: 2e6603876c (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 夢主は何歳なんですか？ (2020年9月6日 0時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
碧ao - 桜さん» ありがとうございます！ (2020年9月5日 20時) (レス) id: 3bba5cc6b5 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年8月30日 8時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧ao | 作成日時：2020年8月22日 21時
