Ep.92 ページ42
．
『 なんだ 、誰もいないじゃん… 』
たいちゃんの嘘つき…
そう心の中で呟いた 。たいちゃんに言われた通り
駅の近くのおっきなツリーがある公園に来た
もう帰ろう 、そう思って家のある方向に
身体を向けて歩き出そうとした瞬間＿＿＿＿
『 うわ 、っ！ 』
「 遅せぇよ 、ばか 」
突然 、誰かに後ろから抱きしめられたと思えば
聞き慣れた声
『 ひーくん？ 』
飛貴「 なに 」
『 ひーくん 、がわたしを幸せにしてくれる人？ 』
飛貴「 は？大昇そこまで持ち上げたの 」
『 たいちゃんが言ってた 』
ひーくんはため息を1つついて口を開いた
飛貴「 はぁ 、そうだよ 。
Aを幸せにするやつ 。幸せにする 、俺が 」
『 でもわたしまだ 、ひーくんのこと
ちゃんと好きってみれない… 』
飛貴「 いいよ 、時間かかっても 。
俺しか考えらんないぐらいにする 、してみせる 」
目を離さずにしっかり捉えて言ってくれる
ひーくんはわたしをぎゅっと 、
今度は正面から抱きしめた
飛貴「 A 、昔から絵本の中の
王子様みたいな人がいたらなぁって
言ってたじゃん？ 」
『 うん 、言ってた 』
飛貴「 俺が立候補してもいい？ 」
『 立候補なんて 、』
飛貴「 俺がAの王子様になる 。
だから俺のお姫様になってください 」
『 ふふ 、なにそれ 笑 』
幼稚園児じゃないんだから 、って
つっこもうとすると本気なんだけど 、って
ちょっと怒ったひーくん
『 いいよ 、わたしの王子様になってください 』
飛貴「 じゃあ決まりな 。目 、瞑って 」
たいちゃん同様 、目を瞑るように
指示してくるから 、なんで？と聞き返した
飛貴「 うるさい 、いいから早く目閉じろって 」
その瞬間 、ひーくんの手が近づいてきて
視界が暗くなった途端 、唇に柔らかい感触がした
飛貴「 好き 。ずっと好き 。だから付き合って 」
『 …お願いします 』
わたし達は真冬の空の下 、
大きなツリーが灯る前でまた唇を重ねた
fin
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ぷちまる(プロフ) - りゅがたんさん» コメントありがとうございます！新作に【 beggarweed ~君の魅力は異常だ~ 】というお話をHiHi Jetsのメンバーで書いています。ぜひご覧ください！ (2018年10月16日 15時) (
レス) id: 410c5672ce (このIDを非表示/違反報告)
りゅがたん - 完結おめでとうございます！浮所くんend最高です！次回作読むの楽しみにしています！ (2018年10月12日 1時) (レス) id: a9524370d6 (このIDを非表示/違反報告)
Rina - 面白いです！ラストは龍我くんか浮所くんがいいです (2018年5月5日 23時) (レス) id: 4beaffe63f (このIDを非表示/違反報告)
Rina - 面白いです！ (2018年5月5日 23時) (レス) id: 4beaffe63f (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - このお話の大昇くんがほんとに優しくてすごく好きです。 (2018年5月5日 22時) (レス) id: 1c711c8fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷちまる | 作成日時：2018年1月22日 1時
