beggarweed 2 ~君の魅力は異常だ~

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Yuto side




「 久しぶり、猪狩 」


蒼弥「 久しぶり、優斗 」


「 行くか、 」


蒼弥「 ん、 」



猪狩を連れて来たひとつの一軒家。




蒼弥「 ここ、 」


「 Aちゃんとさくちゃんの新居。子どもが出来てから引っ越したの 」


蒼弥「 そうなんだ、 」



ピンポーン、と軽快なベルを鳴らしてドアの奥から出てきたのは彼女たちの新しい家族、紫苑(しおん)ちゃん。




紫苑「 ゆとくん！ 」


「 おぉ、しぃちゃん！久しぶり〜 」


紫苑「 ぱぱとままはね、中にいるよ！しぃのおたんじょうびかいのじゅんびしてるの！ 」


「 そっかそっか〜 」



そんなしぃちゃんは猪狩を見上げて口を開いた。



紫苑「 ねぇねぇ、おにいちゃんはだれ？ 」


蒼弥「 初めまして、猪狩蒼弥です。よろしくね？ 」


紫苑「 うん、しぃはさくましおん！しぃちゃんってよんでね！ 」


蒼弥「 しぃちゃんね、 」


紫苑「 うん！そやくんもゆとくんもこっちだよ！ 」



しぃちゃんが俺ら2人の手を引いて入った家の奥のリビング。

キッチンにはさくちゃんとAちゃんの姿。



紫苑「 ぱぱ！まま！ゆとくんとそやくん来たよ！ 」


龍斗「 偉い偉い。ありがとね、しぃ。ままはケーキ作ってるからあっちで優斗と猪狩くんと遊んでおいで？ 」


紫苑「 ぱぱは？ 」


龍斗「 パパはママのお手伝いしてるから、 」


紫苑「 ぱぱともあそびたい〜！ 」



駄々をこねるしぃちゃんに申し訳なく思いつつも、しぃちゃんを呼んで、猪狩と3人で遊んだ。


しばらくすると、、




『 ……出来た！しぃちゃん、ケーキ出来たよ！ 』


紫苑「 ほんと？…………わぁ、かわいい〜！ありがと！まま！！ 」


『 じゃあ、始めよっか？ 』


紫苑「 うんっ！ 」




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