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Ryo side
Aさんが予定より2ヶ月も早く、職場を去っていった。
毎日香ってきたAさんの匂いも、呑気な鼻歌も、手際の良いキータッチ音も全部、何事も無かったかのように無くなった。
ドンッ と隣に置かれた段ボール。
蒼弥「 あ、これからよろしくお願いします 」
「 …よろしくお願いします 」
Aさんの後を引き継ぐ猪狩さんが隣になった。
ちょうどお昼の時間になったから、立ち上がって食堂に向かおうと、携帯を取った時だった。
上から思いもしない言葉が降ってきたのは。
「 ……は、? 」
蒼弥「 だから作間さんのこと、好きなんですか? 」
「 だったら、なんですか 」
蒼弥「 多分、あの旦那から彼女を奪うのは簡単だよ 」
彼女を奪う_______?
この人はそんな事を考えているのか、
そう考えれば考えるほど鳥肌が立つ。
蒼弥「 俺は彼女の旦那を許せないんだ。だから復讐する 」
「 は、はぁ…… 」
どうぞ、ご勝手に______
そう言いたいところだが、きっと猪狩さんは本気だ。
旦那さんからAさんを奪うのは簡単。
だとしたら俺が奪っちゃおうかな 、なんて
そんな阿呆な考え、残念ながら俺にはない。
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ハル(プロフ) - ずっとずっと続きが気になってたので読めて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年12月16日 22時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちまる(プロフ) - Mirukyさん» コメントありがとうございます!新作の方もこちらの作品も引き続き、よろしくお願いします! (2018年10月29日 0時) (レス) id: 410c5672ce (このIDを非表示/違反報告)
Miruky(プロフ) - 作品読まさせていただいてます!新作の方も見ようと思っています。忙しいとは思いますが、更新頑張ってください! (2018年10月27日 0時) (レス) id: 7712cdd349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷちまる | 作成日時:2018年10月16日 23時