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Ryuto side





「 ただいま 」



『 おかえり 』





家に帰るとAのでも俺のでもない、甘い香水の香りが鼻を掠めた。





「 A 」




『 ん? 』




「 …………誰か、来てたの? 」





『 うん。職場の同僚だった井上くん。部長から頼まれた書類をわざわざ持ってきてくれたの。』





「 そっか、 」




『 ねぇ見て見て。龍斗くんの誕生日、体調悪くてちゃんとお祝い出来なかったから、ケーキと龍斗くんの好きなお菓子作ったの 』





ほら、と目の前に並ぶスイーツを見て
俺が帰ってくるまで他の男を、たとえ元同僚だろうが家に上げていたことに腹を立てていたけれど、そんな事はどうでもよくなった。





『 龍斗くん。改めて、誕生日おめでとう 』




「 ん、ありがとう 」





彼女の頭を撫でると、柔らかく微笑むからぎゅっと抱き寄せた。





「 A、好きだよ 」



『 うん、わたしも好きだよ。龍斗くん 』




「 ちゃんと守るからね。Aも、産まれてくる子も 」





そう呟くと、軽く頷いた君の後頭部にそっと手を回して唇を重ねた。





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ハル(プロフ) - ずっとずっと続きが気になってたので読めて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年12月16日 22時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちまる(プロフ) - Mirukyさん» コメントありがとうございます!新作の方もこちらの作品も引き続き、よろしくお願いします! (2018年10月29日 0時) (レス) id: 410c5672ce (このIDを非表示/違反報告)
Miruky(プロフ) - 作品読まさせていただいてます!新作の方も見ようと思っています。忙しいとは思いますが、更新頑張ってください! (2018年10月27日 0時) (レス) id: 7712cdd349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷちまる | 作成日時:2018年10月16日 23時

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