あの、あなたに恋していいですか？① (ページ10)

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遊園地ページ10

『楽しいね』

琉「うん」

(琉)(森川、笑ってるところかわいいな。)

『どうしたの？』

琉「ううん何でもないよ。」

琉「次は何に乗る？」

『うーん観覧車かな？』

そして観覧車の頂上に近づいて

『琉唯君あのさ、こないだの告白の件だけどさ私なんかで良ければ付き合っていいよ。』

琉「えっいいの？」

『うん』

琉「てっきり断られると思って」

『だめかなぁー？』

『あのさせっかく付き合うから私のこと森川じゃなくてあ、葵って呼んでくれる？』

琉「えっいいの？」

『うん』

『ねぇ、琉唯。』

『(今まで呼び捨てで呼んだことなかったのに呼んじゃったよ私～。)』

琉「な、何？」

「(森川に下の名前で呼ばれた。夢みたい。)」

『ねぇ、付き合ったんだから私のこと“森川”じゃなくて名前で呼んでくれない？』

琉「じゃあ1回言ってみるね。」

『うん。』

琉「あ・・・あお・・・葵！……やっぱ無理いままで苗字で呼んでたのにいきなり下の名前で///(しかも呼び捨て)」

『フフン。何?照れてんの?案外可愛い所あんじゃん』

琉「なっ!て、照れてなんかねぇし!」

『へぇー。本当にぃ～?』

琉「だから本当に照れてねぇからな!」

『全くもぉー。素直じゃないんだから。』

照れてる琉偉にちょっと可愛いと思ってしまった。

『あ、ねぇ。琉唯。』

琉「何?」

『私達学校でなんて呼び合うの?』

琉「え?」

『だから、私たちが付き合ってることを隠すか隠さないかってこと!』

そう琉唯と話していると何処からか聞き覚えのある声がしてきた。

?「葵ちゃーん!!」

『!?』

私に声をかけたのは蓮くんだった。
蓮くんは走ってきて私の横に並んだ。

琉「葵。こいつとどういう関係なんだよ。」

少し…いや物凄ぉ～く不機嫌そうな琉唯の声がした。

蓮「どういう関係ってこういう関係だけど?」

そう言って私の手を握り恋人繋ぎをした。

『!?ちょっ!!付き合ってないからね?!』

琉「……。葵、俺で弄んでいたのか?」

『違う違う!!変な勘違いしないでよ!!』

琉「何が違うって言うんだよ!!今だって恋人繋ぎをしてるじゃないか!!俺の事好きなんじゃないのかよ…。」

『だから違うって!!』

琉「じゃあ何が違うって言うんだ?」

『蓮くんは同じクラスなだけで付き合ってないの!!』

琉「…。そっか、ごめん。俺用事思い出したから先に帰るね。蓮君?だっけ?葵のこと頼んだ。葵またな。」

琉唯はそう言ってすぐ走り出した。
私はその背中に『琉唯!!…。』そう叫んだ。