あの、あなたに恋していいですか？① (ページ8)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:4,959 hit

放課後ページ8

私が前に食べたときにおいしかった和菓子を二個ずつ買った。

「合計１９８０円となります。」

『(うっ。結構の痛手だけどここの和菓子、悔しいけどおいしいんだよなぁ。)』

お金を払い和菓子の準備ができるまで少し待つことになった。

店員「ねぇ。」

『はっはい。』

店員「入り口近くで待っているお兄さんもしかしてお姉さんの彼氏さん？」

『へっ？！ち、違います！』

店員「そお？でも随分仲良さそうに見えたけど。」

『あ、あの。実はさっき告白されたんですよ。それでまだ返答してなくて…』

そう店員に言った瞬間顔が熱くなった。

店員「あらあら！よかったじゃない！で、付き合うの？付き合わないの？」

『それがまだ考え中で…』

店員「でも、彼のことが嫌いじゃないんでしょ？それなら付き合うべきよ。優しそうだしかわいい貴方なら大事にしてくれるわ！。」

『そ、そうですかね。』

確かに彼は優しい。でも皆平等に優しい。

店員「うんうん！はい！おまけで他のも十個づつおまけしておくわ！！」

『え、お金は？』

店員「そんなのいらないよ。でも次も彼氏さんと一緒に来てね。」

『はい。ありがとうございます！』

店員の人から和菓子が入っているであろう袋を受け取り琉唯君のもとえへ向かった。

『はい。これ琉唯君の分！』

琉「俺はいい。」

『食べないの？せっかく琉唯君の分まで買ったのに…』

琉「そんなに言うなら…あと、荷物持つよ。」

『大丈夫。そんなに重くないし』

琉「いいからいいから」

『そんなに言うなら…はい。』

私から紙袋をとって和菓子を取り和菓子をほおばった。
それを見た私は歩きながら食べ始めた。

『このイチゴ大福、もっちりとしているし餡子も上質だからとってもおいしいの！』

琉「確かにおいしいけどやっぱり春風の方がおいしい。」

『ふふ。ありがとう。』

私はどんどんイチゴ大福を口へ運ぶ。

＊

とうとう私の家の近くまで来てしまった。
琉唯君から紙袋を受け取った。

『琉唯君紙袋持ってくれてありがとう！』

琉「大丈夫。そんなに重くなかったし。」

『あっ！これあの店員さんが琉唯にって。』

そういいながら急いで持参していた紙袋に詰めた。

琉「ありがとう。あ、お金…」

『お金はいいよ。おまけみたいなものだし』

琉「じゃ、じゃあ。」

『それじゃ、またね琉唯君！バイバイ』

琉「うん。バイバイ」

そう言って私と琉唯君は別れた。