卒業したら。 ページ4
次の日。
昼休みに、一ノ瀬君に呼び出しをくらった。
『どうしたの?一ノ瀬君。』
「彼方って呼んでよ、先生。」
またそんなこといって…
『今だけだよ?……彼方君、何の用?』
「先生、彼氏いるの?」
急な質問だな。
そんなの、私なんかにいないよ、 w
『いないよ〜、そんな私に寄って来る人なんていないし〜』
「…危機感なさすぎ。先生ののこと狙ってる人、少なくないと思うよ。男はみんな狼だから、気をつけてね。」
『…は〜い』
心配性だな〜。
しばらくの沈黙があったあと、一ノ瀬君が口を開いた。
「先生、俺と付き合ってよ。」
『…え?え!?何言って!?』
「俺と付き合ってって」
何を言っている!?
『…だ、駄目!ちゃんと立場をわきまえて!』
「じゃあ俺が大学生になったら?」
『それ…は…』
考えてなかった。
その先なんて。
「俺が高校卒業したら、付き合ってくれる?センセー。」
『〜っ!///』
「早く卒業したいな〜」
『わ、私はいいなんて言ってませんっ!』
「駄目とも言ってないけど?」
『はっ…!』
彼はいつも私の一枚上だ。
「もー授業始まるから行くね〜」
『もうっ…///』
本当いじわる、彼方君。
でも、そんな君にドキドキしちゃうのはどうして?
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作者名:悠里 | 作成日時:2019年4月18日 22時