海軍少女【ONE PIECE】 (ページ19)

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在り方ページ19

*

私は全てを話した。

4人はただ聞いていた。

「これが私がお話出来る全てです。」

沈黙が流れる。

4人は理解しようとしていた。彼らには情報量が多すぎたかもしれなかった。しかし、言わずにいるよりはいいと思った。何も知らないのは彼らにとって怖いことだと思ったから。

「海楼石の武器人間、ね…。そりゃ立ち入り禁止区域にいる訳だわ。」

「てことは、俺たちは問題児だからって事じゃなくて、センゴク元帥に実力を買われたってことか？」

「これだけ考えて出た答えがそれですか？新兵であるはずの僕達は、これから起こるであろう戦争に参加しなければならないんですよ？」

「その分きっと昇格も早いですよ！ポジティブに考えましょうよ。」

彼らなりにそれぞれで考えが纏まってきたようだ。驚いてはいるようだけど、受け入れるしかないと。

「それにしても、大変だな。あんた。俺達とそんなに歳離れてなさそうなのに、そんな身体にされて。」

「私だったら絶対耐えられないですね。嫌なことはいやだってちゃんと言った方がいいですよ！」

物心ついた時からここで暮らしていたし、この身体だった。何の苦痛も感じていない。寧ろ、この状況の方が私にとって苦痛なのかもしれない。

「心配してくれるんですね。私の事。」

「心配って言うより、誰でも思うことじゃない？」

「人には慣れというものがありますから、感じ方は人それぞれですよ。」

誰でも思う事、感じ方。やはり私は彼等とは違う。

「考えても仕方ないわよ。自分の在り方なんて自分で決めるしかないんだから。」

「個性は尊重されるべきですからね」

「ありがとうございます。」

礼なんて要らないと、サリマンは笑った。

「てかよ、別に敬語じゃなくてもいいんだぜ？あんた大佐なんだしよ。」

「確かに、私達はともかく他の連中に舐められちゃいますよ。」

「下手に出たら調子乗る奴ばっかりだからね。アンドリアスみたいに。」

なんだと！と、怒るアンドリアスに3人は笑っていた。先程までの張りつめた空気は無くなっていた。

私も彼等と同じように笑いたかった。

笑えなかった。